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★融合 ページ13

「A…オマエカ…オマエガオレヲジャマスルノカ!?」

Errorが虚ろな眼光でこちらを睨みつけた。
今までのErrorとはちがう。様子がおかしい…。
その異質な殺気に思わず背筋が凍り、足が止まる。

「ソウカ…デハサンズヲケスマエニジャマモノヲケサナクテハナ…!!」
そう言ってErrorは、全てのSansを繋いだ糸が出ている右手を高く掲げ、そして勢いよくグッと握りしめた。

「スベテノAUノサンズノチカラヲアワセレバ、キサマナドカンタンニケシサレルサ…!!ハハハハハハ!!!」
高笑いをするErrorの頭上で、糸に繋がったものが全て合わさった。
眩しい光とともに、激しい衝撃波が巻き起こった。

「うわぁぁっ!」
「…っグぅっ!?」
その衝撃波で、私は愚かErrorまでもが吹き飛ばされる。彼と光を繋いでいた青い糸は切れてしまったようだ。

「うぅ…痛た…」
私は地に叩きつけられ痛む体を起こし上げた。そして目にしたものは。

変わり果てたSansたちの姿だった。

Sansの目と思しきモノが散りばめられたドーナツ状の輪郭からは細長い骨のようなものが飛び出し、その穴の中には、なんとも形容しがたい、Sansでもこの世のものでもないような物体が不気味に浮いていた。

「こ、これは…」
私の目の前にいたのは、Help_taleのIt……Sanstrocityそのものだった。

「なんダこレは…!?」
私の横で起き上がったErrorが声を震わせた。
「俺は……こんナ…こンなハズじゃ…!」

呆然と立ち尽くす私たちに、Itはブラスターを向けた。
頭の方がパックリ割れて水色のビームが発射される。

「危ナい!!」
Errorは咄嗟に私を抱えビームをよけた。

「うっ…!ありがとうError…!」
「……!」
Errorは驚いた顔をして急に距離を取った。
そう言えば彼は接触恐怖症なんだっけ。

「ちっ、こんナことニなるトはな…
おい、A。お前ハ自分の世界に帰れ。こノ償いをするのハ俺1人デ十分だ。」
「そんなの嫌だよ!ていうか帰り方Inkにきかないとわからないし!
私の使命はSansたちを助けること!最後まで全うする!」

私はそう言って魔法を使う姿勢に入った。

「はぁ…面倒なやツ…まぁイい。共闘だ。」
Errorは目から糸を伸ばし言った。

★共闘→←★暴走



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ぬん(プロフ) - この作品が自分の初めて見る占ツクの小説でした!!2年前位の事ですけどね,,,この作品に出会えて本当に良かったです!!! (2022年5月22日 22時) (レス) id: 10faccd952 (このIDを非表示/違反報告)
auずきの人 - ヴヴゥ泣き倒れシチャッタヨォォォォ神だーーーーー!!!!こんなァーーハッピーエンドーーーーずるいょよよょよ (2021年6月8日 21時) (レス) id: c54597a49c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - うわああああああ!こんな神作作っていただきありがとうございますぅー! (2020年10月31日 20時) (レス) id: cd139ae848 (このIDを非表示/違反報告)
れい - こんなにいい物語を読ませて頂きありがとうございます!応援してます! (2020年7月29日 16時) (レス) id: 1655cf841d (このIDを非表示/違反報告)
木下 - 感動でしかないですううう!!!!これからも頑張ってくださいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!! (2020年5月16日 11時) (レス) id: 1f551fcc34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろーるけぃき | 作成日時:2018年1月28日 17時

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