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★過去 ページ6

「やっぱり…Aならそういうと思ってたYO!」
「うん!私でもCrossを元気づけることは出来るはず!!早速Crossを探してくる!」

私はそう言ってFreshと別れると、駆け出した。

***

「うーん…どこかな…ん?」
何も無い世界を闇雲にうろついていると、少し離れたところに誰かの影が見えた。

「あれはもしかして…Cross!?」
私はすぐさま影に走りより、声をかけた。

「ねぇ…」
「!…誰だっ!?」
影は振り返ると私に大きな刃物を突きつけてきた。

「ひっ!えっと…私は決して怪しいものじゃなくて…私はA。Inkの友達だよ。」
ごめんねInk、また勝手に名前使っちゃった。

「何?Inkの…?そうか、脅かして悪かったな。」
Crossはそう言って刃物をしまった。
「俺はCrossだ。よろしく。」
Crossが差し出した手を握り、握手をした。

「お前は人間なのか?珍しいな…」
「うん、そうだよ!私は人間!色々あってInkと一緒にAUを助けてまわってるの。」
「それで…、次は俺の世界だってか?」

「まぁそんなとこだね…」
「やめとけよ、この世界はInkでも戻せなかった。お前にどうこうできるものでもないだろ。」
Crossは深い悲しみを含んだ表情で言い放った。

「でも…私でもCrossのお話を聞いてあげたりするくらいなら出来ると思ったから…」
「……そうか。確かに少し話し相手が欲しいと思っていたところだった。」

「長くなるかもしれないが、つきあってくれ。」

***

それからCrossの口から出てきたのは私には想像もつかないくらいの辛い過去。

話が終わるやいなや、私は思わずCrossを抱きしめていた。

「な、なんだ急に…どうしたA…」
「うっ、つ、辛かったね…うぐっ…Crossの気持ちを考えると…なんか…ひぐっ…涙が止まんなくなっちゃって…」
「し、しかも何でお前が泣いてんだよ…」
Crossは呆れたように小さくため息をついたが、その手は私の頭を優しく撫でてくれていた。

「わかった、わかったから泣くなって。」
「あっ…ごめんね!なんか…その…」
私は急に我に返り、自分がしてしまったことを思い返して赤面してしまった。
Crossから飛び退くように離れる。

「いや…そんなに離れなくてもいい。もっと近くに来いよ。
なんかほっとけないんだ…お前のこと。」
Crossは私から視線を逸らしながら言った。

「う、うん…じゃあ…もうちょっとそばに行っていいかな?」
「だから来いって言ってるだろ、ほらここ。」
Crossは彼の隣を指さした。

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ぬん(プロフ) - この作品が自分の初めて見る占ツクの小説でした!!2年前位の事ですけどね,,,この作品に出会えて本当に良かったです!!! (2022年5月22日 22時) (レス) id: 10faccd952 (このIDを非表示/違反報告)
auずきの人 - ヴヴゥ泣き倒れシチャッタヨォォォォ神だーーーーー!!!!こんなァーーハッピーエンドーーーーずるいょよよょよ (2021年6月8日 21時) (レス) id: c54597a49c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - うわああああああ!こんな神作作っていただきありがとうございますぅー! (2020年10月31日 20時) (レス) id: cd139ae848 (このIDを非表示/違反報告)
れい - こんなにいい物語を読ませて頂きありがとうございます!応援してます! (2020年7月29日 16時) (レス) id: 1655cf841d (このIDを非表示/違反報告)
木下 - 感動でしかないですううう!!!!これからも頑張ってくださいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!! (2020年5月16日 11時) (レス) id: 1f551fcc34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろーるけぃき | 作成日時:2018年1月28日 17時

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