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★懺悔 ページ16

俺が動かナいAを見て呆然としテいると、分離したSans達が起キ上がり始メた。

「あれは…何でAちゃんが倒れているんだ…?……Error!?お前がやったのか!?」
敵意剥き出しのInkが真っ先ニ俺の方に向かってキた。

***

あれ、何が起こったんだっけ。思い出せない…
何故か節々が痛む体を起こすと、僕の周りには倒れている大勢のSans達。最初はビックリしたけど、みんな意識はあるようだから安心した。

しかしその安心も束の間、僕は更に衝撃の光景を見てしまった。

「あれは…何でAちゃんが倒れているんだ…?……Error!?お前がやったのか!?」
仰向けのままピクリとも動かないAちゃんに、その横に立つErrorの姿。
僕は彼らの元に駆け寄った。
事と次第によってはすぐに戦闘に入れるように背中の筆に手をかけながら。

それなのに次の瞬間僕が聞いたのは…

「…すマない、Ink。」

…Errorの謝罪の言葉だった。

予想外の言葉に僕は一瞬固まってしまったけれど、今更謝るErrorに怒りを感じ、すぐに我に返った。
「何今更謝ってるの!?Error、君は取り返しのつかないことをした!
AUのSans達だけならまだ僕も直せる!でも!Aちゃんが死んじゃったら僕の手ではどうにも出来ないんだよ!?」

「わカってるさ…俺も止めタんだ…でモAの奴は聞かナかった」
Errorは下を向き、その声は震えていた。
「俺が、俺があンなことしなかったラ…」

「大切な人を、Aを失わなイで済んだンだ…!」
その目から溢れていたのは涙だった。

そして僕はErrorから、ここに至るまでの経緯を聞いた。
僕達が融合して暴れてしまっていたこと。そしてそれをAちゃんが命懸けで止めてくれたこと。

Errorが話している間に、気がついた他のSans達が僕の周りに続々と集まってきていた。
彼らはみんなAちゃんが死んでしまったということを知り、動揺していた。

「てめぇっ!何してんだよ!Aを!Aを返せよーっ!!」
FellはErrorの胸ぐらを掴み怒鳴り散らしている。彼もそんなことをした所で無意味なのは分かってるだろう。
きっと、この感情の行き場を探しているんだ。

「嘘だぞ…そんな…Aが…」
Swapは崩れ落ちるようにAちゃんの側に行って泣きじゃくっている。

いつも僕はこうだった。何かがあって、取り乱すSans達を不思議に思いながら傍観していた。僕には感情がないから。

でもどうして…今は心の底から悲しいんだ。

★器→←★分離



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ぬん(プロフ) - この作品が自分の初めて見る占ツクの小説でした!!2年前位の事ですけどね,,,この作品に出会えて本当に良かったです!!! (2022年5月22日 22時) (レス) id: 10faccd952 (このIDを非表示/違反報告)
auずきの人 - ヴヴゥ泣き倒れシチャッタヨォォォォ神だーーーーー!!!!こんなァーーハッピーエンドーーーーずるいょよよょよ (2021年6月8日 21時) (レス) id: c54597a49c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - うわああああああ!こんな神作作っていただきありがとうございますぅー! (2020年10月31日 20時) (レス) id: cd139ae848 (このIDを非表示/違反報告)
れい - こんなにいい物語を読ませて頂きありがとうございます!応援してます! (2020年7月29日 16時) (レス) id: 1655cf841d (このIDを非表示/違反報告)
木下 - 感動でしかないですううう!!!!これからも頑張ってくださいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!! (2020年5月16日 11時) (レス) id: 1f551fcc34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろーるけぃき | 作成日時:2018年1月28日 17時

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