二度死んだ少女は今度の世界を謳歌する

17ﾃﾞｽ目 ページ19

『ただいま。』

誰もいないリビングに僕の声が響く。

『…随分と静かだね？ねぇ僕もうお腹空いたよ。』

……しかし返事はない。

『…誰か居ないの？』

……しかし何も返って来ない。

『……まぁ、大方僕を探してるんだろうね。お買い物、遅くなったから。』

書き置きを残しておこう。入れ替わりにならない様に。

『…何処に行ったんだろ。あ、そうだ！彼ならcrossと仲いいよね。originalのketchup君辺りは最終手段にしたいし。mustardのいるFellは避けたいしね。』

ﾎﾞｳｯ…

僕はcrossの親友のいるはずのAUへとポータルを開いた。

ｼｭﾙｯ…

あ、ポータル閉じちゃった。

『…ここ、は…？』

真っ白い建物に、LABの看板…

???「よう、BRUH！ここじゃあ、見ない顔だな？」

『?!』

僕は咄嗟に背後に現れた彼との距離を取る。

???「そんなに驚かなくてもいいだろBRUH！」

『……見知らぬ土地でいきなり背後から話し掛けられたら驚きもするし、警戒する。』

???「heh…まぁそうか。んで？なんでそんな物を持っているんだBRUH？」

『？…あ。』

僕の手元には真っ黒い剣が。いつの間にか戦闘態勢に入っていたみたいだ。

『…これは、その。気にしないで。』

影の中に剣を落として仕舞う。

???「wow！それお前さんの能力か?!」

そう言って彼(ネームタグによるとepic)は傷のある左目を閉じたまま器用に目を丸くする。
…このままここに居座る訳には……mare達を探さなきゃ。

『…まぁ、うん。そうだよ。』

epic「なんでそんな途切れ途切れに話すんだBRUH？」

『キミにはどうだっていい事だよ。』

epic「どうでもいいねぇ……そんな禍々しいソウルを持ってるのにか？」

禍々しい…？あぁ、黒いからかな。…やっぱり、何も感じない。

『…虚無。満たされない。』

epic「？BRUH、そりゃどういう意味だ？」

『そんな事よりcrossを見てない？』

epic「！お前、 crossを知ってるのか?!」

『…crossにちょっと、謝らないと』

epic「…hehそうかい、じゃあcrossが来たら伝言しといてやるよ。お前さん、名前は？」

『………fiina。』

epic「いい名前だな、俺はepicだ。epic!sans。」

『…じゃあ、僕は他のAUを探しに行くから』

epic「あぁ、気を付けろよBRUH？」

『言われるまでも無いよ。』

ﾎﾞｳｯ…

僕は別のランダムなAUにポータルを開いて潜った。

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