またまた曲パロだよ！ ページ23
この話はナイトメアが白メアだよ！
ドリーム視点
メア「昨日、人を殺したんだ」
メアはそう言っていた
梅雨時だからずぶ濡れのまま
部屋の前で泣いていた
夏はまだ始まったばかりなのに
メアは震えていた
そんな会話から始まった
とある夏の日の記憶だ
メア「殺したのは僕をいつもいじめてくるやつ
もう嫌になって階段から突き飛ばしたんだ
…打ちどころが悪かったんだ
もうこの街にはいられない
何処かの遠いauで死んで来るね」
そんなふうに言うメアに僕は言った
ドリーム「それなら僕も連れてってよ」
お金を持って、弓を持って
携帯ゲームもカバンに詰めて
いらないものは全部壊してしまおう
あの写真もあの日記も
今はもういらない
人殺しとダメな弟の君と僕の旅だ
そして僕らは逃げ出した
狭い世界から
友達も守らなきゃ行けないリンゴも
全部全部捨てて
君と2人きりで
遠い遠いauで２人で死のう
もうこの世界は要らないよ
人殺しなんて何処にでもいるから
メアは何も悪くなんかないんだ
本当にメアは悪くなんかない
結局誰にも愛されなかったね
僕らにはそんな嫌な共通点もある
メアの手を握るとさっきまでの震えは無かった
誰にも縛られないで自由に2人歩いていた
お金を盗んで 2人で逃げて
今更怖いものなんてなかったんだ
額の汗も、燃やした日記も
ドリーム「今となってはどうでも良い。世界に馴染めない
僕らの小さな逃避行だからね！」
メア「そうだね」
ドリーム「もしも優しいこの世界の主人公なら僕らの事
救ってくれるかな？」
メア「そんな夢はもう捨てたよ。だって現実にはシアワセ
なんてなかった。今までの人生で思い知ったよ
結局みんな自分は悪くないと思ってる」
ドリーム「そうだね」
蝉がさまようんだあてもないのに
水が揺れ出す視界に
迫り狂う鬼の怒号に
馬鹿みたいにはしゃいでさ
ふとメアはナイフを持った
メア「ドリームがいたからここまでこれたよありがとう
だからさもう良いよ」
メア「死ぬのは僕1人で充分なんだよ」
そしてメアは首を切った
まるで映画のワンシーンだ
白昼夢を見ているような気がした
気づいたら僕は一人で
このふざけた世界に捕まってた
メアが何処にもいなくて
メアだけが世界から消えていたんだ
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作者名：きゅう | 作成日時：2022年10月4日 17時
