希望の花が開くとき

第２４話　ミルト* ページ26

Aside


「いのちの星の力…」ﾎﾞｿｯ


私は昨日クノカミちゃん達が
言ってたことを思い出す


いのちの星の力ってなんなんだろ



花丸「……ぱい……先輩………A先輩！！」


「はっ！な、何花丸ちゃん」


花丸「またボーっとしてたズラ」


「ご、ごめん」


花丸「昨日の話考えてたズラ？」


「えっ？！あ、キュゥべえのこと？」


花丸「ズラ！」





そう、昨日キュゥべえは図書室で
私達に言った

『僕と契約して魔法少女になってほしいんだ』

…と、




「魔法少女と魔法少年…か」


花丸「どんな願いでも叶うって言ってたズラ

だけどそれと同時に
命を掛けて闘わないといけない

とも言ってたズラ…」


「はぁ…」



なんか…この短い期間で
大変なことが連続して起きてるな


ずっと平凡で普通な生活を送ってきた
私にはこの奇妙な出来事の連続に正直お疲れだ



「はぁ…ランス何で黙ってたの？」ﾎﾞｿｯ



ずっと、誰よりもランスと長い間一緒にいた
だから少しは頼りにされてるって思ってた

だけどそれは私だけだったのかもしれない

ランスは私のこと頼りになんて
してなかったんだ



「(´Д｀)ﾊｧ…」


花丸「さっきからため息ばっかりズラ」


「花丸ちゃんもさっきから
ズラって言ってるよ〜」


花丸「ズ、ズラ！！」


「今気づいたのね(笑)
やっぱり花丸ちゃん可愛い」


花丸「何言ってるズラ
先輩のほうがずっと可愛いズラ」


「ありがとう」


こうして私と花丸ちゃんは
ダイヤとランスが迎えに来るまで
いつも通り図書室でお話をしていた









・





・





・




ランスside


ダイヤ「ランスさん、
昨日は急に怒鳴ってしまい
本当に申し訳ありませんでした」


ランス「気にするな、ダイヤはルビィが
心配なんだろ？」


ダイヤ「えぇ…ルビィ最近私の前で
笑わなくなりましたの
ずっと何かを考えてるようで

力になりたいのですけど
昨日話したんです

私に出来ることはありませんか？…と

だけどルビィは
『お姉ちゃんには関係ないから』……
そう言っただけでした」


ランス「………そうか」


ダイヤ「ランスさん…だからどうか
妹をお願いします」



ダイヤが頭を下げた



ランス「……わかった」




コンコン

ダイヤ「失礼します」


「あ、ダイヤ！ランス！」


花丸「お疲れ様ズラ」


ランス「帰るぞ」


三人「「はーい」」


俺達はいつも通り図書室をあとにした

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