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ピンポーン、とチャイムが鳴った。
渋々床の上から起き上がり、キャミソールとスウェットパンツ、という出立ちでよたよたと玄関に向かう。
チェーンを外してドアを開けると、そこには相変わらず小綺麗な身なりの男が立っていた。
｢･･･おはよ｣
｢またそんな格好でなにやっとんねん！！！｣
静かな住宅街に怒号が響いた。
｢マジでなんで掃除しないん？よくこんなとこで生活できるな｣
｢うーわ！酒カスやん｣
｢先週来たばっかやのになんでこんなに･･･｣
文句ばっかり垂れるコイツは私の幼馴染、トントン。
｢うるさぁ･･･｣
｢うるさいじゃないわ！！！｣
トントンは週に一回私の家を訪れては、掃除や洗濯をして帰っていく。
その姿はまさに、オカン。
そんなオカンであるトントンに依存している私はさながら、マザーコンプレックスといっても過言ではない。
昔私の家に訪れた時は、私が玄関に出るだけで赤面したり(キャミソールとショートパンツという薄着で出迎えたから)、床に散らばっていたブラジャーやショーツなどの下着類を見つけただけで赤面していたのに、今じゃ慣れたのか何の反応も示さない。
私がソファでダラダラしている間、トントンは手際よく床の上のものをどかし掃除機をかけていった。
掃除機の、ハウスダストの存在を知らせる赤いランプが終始点滅していてトントンはまた苦い顔をしていた。
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甘宮(プロフ) - 明日花さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです〜！頑張ります！ (2022年11月28日 20時) (
レス) id: 7aa9b04f20 (このIDを非表示/違反報告)
明日花(プロフ) - めっちゃタイプな小説見つけた！投稿無理のないように頑張ってください！応援します！ (2022年11月23日 12時) (レス) @page5 id: 2d37ba73d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘宮
| 作成日時：2022年11月19日 16時
