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tn視点
いろいろ買い出しを済ませた後、再び車に乗り込んだ。
行く時はつい、私服のAが珍しくて眺めていたら、不審に思われてしまった。
正直珍しい、という思いより可愛いな、の方が強かった。
いつもだらしない格好をしているからそう思うだけだ、と思うかもしれないが、おそらく違う。
Aとは保育園の時から一緒で、かれこれ20年の付き合いになる。いわゆる幼馴染、だ。
Aは小さい時から身の回りのことができなくて、俺が世話を焼いていることが多かった。
大人になったらしっかりするだろうとずーっと面倒を見続けてきて今。そう、大人になった今。
Aはより一層ダメ人間になっていた。
･･･いやなんで？って自分でも思う。
こんなポンコツなことありゅ？って幾度となく思ってきた。
多分俺がなんでもかんでもAの世話を焼いてしまうからだろうが。
一回全てほっぽりだしてみればいいんじゃないの、と人は言うがそんなことしたらAの家はたちまちゴミ屋敷だ。
一人暮らしを初めたAの家に初めて訪ねた時がそうだった。
ビニール袋に詰められた、牛丼やコンビニ弁当の容器。へこんだビール缶。
それらが狭い家の中でおしくらまんじゅうしていて、最悪なことに虫が飛び交っていた。室内でだぞ？
それを一目見て俺は思ったわけだ。
｢ア、コレ俺がちゃんと面倒見てやらんとアカンやつやわ｣
と。
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甘宮(プロフ) - 明日花さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです〜！頑張ります！ (2022年11月28日 20時) (
レス) id: 7aa9b04f20 (このIDを非表示/違反報告)
明日花(プロフ) - めっちゃタイプな小説見つけた！投稿無理のないように頑張ってください！応援します！ (2022年11月23日 12時) (レス) @page5 id: 2d37ba73d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘宮
| 作成日時：2022年11月19日 16時
