寮生活と社交 ページ25
翌日は学院長と共に、まだ建設途中のニンフェア寮を見回ってきた。
建設途中と言っても既に完成していて、内装のデザインやインテリアなどの確認をするだけ。
全て学院長が適当に決めたらしい。
そういう適当さのせいで私が大きな被害をこうむっているんだ。
寮内はまだ家具が少なく、必要最低限、といった感じが私好みだった。
うきうきしながら寮生の部屋となるはずの個室やダイニング、談話室などを散策し終了。
私は明日からやっとニンフェア寮に住むことができるようだ。ちなみに今まではリオントロの個室を一つ借りて寝起きしていた。悪夢。
｢では私はお
｢あぁ、少し待て。入寮者歓迎会について協議するとフューラー君が言っていた。時間は…｣
学院長はちらりと時計を見ると、｢三分後だな｣と告げた。
｢……｣
私は無言で踵を返すと駆け出した。遅刻なんてしたらどうなるか分かったもんじゃない。
全力疾走しなんとか時間には間に合ったが、学院長一回絞める。
｢またギリギリやんけ！｣
爆笑するコネシマを無視して席に着く。まだ爆笑してくれるだけありがたい。冷たい視線を投げてくる上級生もいて気まずかった。
｢新入寮生歓迎会だが、昨年通り寮ごとで行う。案ができたら俺に提出してくれ｣
淡々とそう告げる声がいたたまれない。
そもそも入寮者がいないのに歓迎会なんてやるか。
｢全校で毎度月一で行う夜会があっただろう。それに新設寮お披露目会も組み込む。そこでお前が入寮者を募れ｣
｢…はい？｣
え、こんな無茶振りされたの初めてなんだけど。
全力で抗議したいがそんな度胸あるわけがない。
｢その夜会、というのはいつでしょうか…？｣
｢今週の金曜だ｣
3日後じゃん。なんでもっと早く言ってくれないの？
周りに人がいなかったら、仮にも婚約者だけど、グルッぺンを引っぱたいていただろう。
｢大変だろうがよろしく頼む｣
これにて解散だ、とグルッぺンが告げ、私は現実(というかグルッぺン)の非常さに椅子から立ち上がれなかった。
｢なぁ、Aちゃんこの後時間ある？｣
｢……私ですか｣
振り向くと、あの糸目の人が立っていた。
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甘宮(プロフ) - Kyo1214さん» コメントありがとうございます！つよつよな夢主ちゃん私も気に入ってます😽︎ (10月31日 21時) (
レス) id: 7aa9b04f20 (このIDを非表示/違反報告)
Kyo1214(プロフ) - 甘宮さんの作品の夢主が大好きです！酷い目に遭ってもめげずに努力する夢主に惚れてしまいます！ (7月26日 17時) (レス) @page50 id: 641161536f (このIDを非表示/違反報告)
甘宮(プロフ) - wineさん» 返信遅れてすみません！他のアカウントの連載や、用事が色々重なって一時的に削除という形をとらせて頂きました。ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。温かいお言葉ありがとうございます。再び続編を出す予定ですので気長にお待ちください。 (2023年4月1日 10時) (レス) id: 7aa9b04f20 (このIDを非表示/違反報告)
wine(プロフ) - 更新お疲れ様です！続編がなくなってますが、大丈夫でしょうか…？話が面白くなってきてちょこちょこ見に来てます。次の更新楽しみにしてますね！ (2023年3月17日 12時) (レス) id: a177b10476 (このIDを非表示/違反報告)
甘宮(プロフ) - 来空さん» 夢主褒められるの嬉しいです〜！これからも夢主ちゃんをよろしくお願いします！ (2023年2月27日 8時) (レス) id: 7aa9b04f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘宮 | 作成日時：2022年11月10日 16時
