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マイキー視点
「・・・どういうつもりですか」
「どうもこうもねぇよ」
ガラス張りの広い部屋に、三途と俺だけが取り残された。
「何故あんな子供にそこまでしてやるんです?」
「・・・何か不満か?」
「そういうことでは」
言いかけて、三途は口を閉じた。俺が話す気のないことを悟ったからだろう。
元来不器用で粗雑な性格をしているので、駆け引きが苦手なこともある。
「・・・なんで喋れないんだろうな」
なんの脈絡もなく飛び出した呟きに、三途が顔を上げた。
「喋れないんですか?」
「昔は喋れたはずなんだけど」
そう、昔は。
口の中で強調する。
「昔会ったことがあったんですか?」
「あぁ。多分、Aは覚えてない」
会話はそこで途切れた。三途はまだ話したそうにしていたが、黙殺した。
一度、Aとしっかり話をするか、貧民街に出向いてみるか。
どちらにせよ、秘密裏に情報収集をしておく必要がありそうだ。
あぁ、九井との様子も見なくては。
俺は部屋を出た。
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流華 - 続きが見たい! (1月6日 19時) (レス) @page1 id: bd1d67c365 (このIDを非表示/違反報告)
真華 - 気になりすぎるんだか!?続きがみたい!!! (9月5日 22時) (レス) @page25 id: b384134ed3 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク☆(プロフ) - 面白かった…!一気読みしてしもた…なんか続き気になる終わり方… (2023年2月7日 11時) (レス) @page25 id: f4bc07de09 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白かったです‼️ 続きが気になる〜😆応援シテマスッ😆 (2022年10月2日 11時) (レス) @page21 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ好きです!応援してます (2022年8月29日 23時) (レス) @page16 id: 32b5efbdad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘宮 | 作成日時:2022年7月30日 12時