Always to your side (ページ42)

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「あ～……もうこんな時間か。そろそろ帰るね」
「え、もう？まだこんな時間なのに」
「明日朝早いし。どうせ明日も会うんだから。ね？」

　夕飯も食べ終わって少しまったりとしていた私たち。私が時計を見てそう云うと、チャンミンも同じように時計を見つめながら口を尖らせてそう云った。

「ねぇ、A。明日って何かあったっけ？」
「ん？何で？」
「だって、珍しくない？ Aが明日は絶対空けといて、なんて云うの」

　そう、明日は私からチャンミンに予定を空けておいてもらうように頼んだのだ。付き合ってから大概デートや食事に誘ってくれるのはチャンミンだった。私から誘うことが殆どないに等しいから、チャンミンにしてみれば驚きに近いのだろう。
　そしてチャンミンは気付いていないのかもしれないけど、明日はお試しと云えど付き合い始めてちょうど三ヶ月目になる日だった。正直云ってユノを忘れられたかどうかは分からない。だけど、それ以上にチャンミンが私の中で大切な存在になっている事に気付き、そして今日のチャンミンを見て早く安心させてあげたいと云う気持ちが強くなったのだ。
　先刻、夕飯を食べている時に決心したんだ。ちゃんとチャンミンの“彼女”になろうって。だから、夕飯時に明日の予定を空けておいてほしいと頼んだのだ。

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