Always to your side (ページ38)

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「もう、いい加減帰って下さいよ。折角彼女が作ってくれた夕飯が冷めるじゃないですか」

　困ったようにそう云うチャンミンの声に、私は思わずクスリと笑みをこぼした。そして、資料を持って来た人も一緒に夕飯を誘おうとしてドアを開けた瞬間……

「何だよ、チャミナ。いつの間に彼女作ったんだよ？ちゃんとオレに紹介……え？」
「あ……」
「？」

　ドアを開けた瞬間、聞こえた声と目に映った姿に私はドアを開けた状態で固まってしまった。何故なら……チャンミンと会話していたのはユノだったから。ユノも私の姿を捉えた瞬間、驚きに目を見開いて固まってしまった。突然固まったユノに、チャンミンは眉根を寄せて自分の背後を見つめるユノを見つめていた。そして、一点を凝視したままのユノを不思議に思ったのか、ゆっくりと背後の私を振り返った。

「A……」
「チャンミン……あの……」

　チャンミンの目が私を捉えた瞬間、彼の眉間にシワが寄った。私は気まずさでチャンミンとユノを交互に見つめながら、上手く言葉が出て来ない口を開く。するとチャンミンは、私の方へと歩み寄って来るとスッと私の腰に手を回してくる。

「ちょうど良かった。紹介しますよ。ボクの彼女の里中 Aさん。まぁ、お互い顔見知りかとは思いますが」
「ちょ、チャンミン……？」

　ワザとなのか、少し挑発的なチャンミンの言葉と口調に、私は恐る恐るユノの方へと視線を向けた。だけどユノは意外に冷静な物腰で私たちを見つめていた。