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「あ、でももし痕が残っても、ボクが責任もってAの事をもらうから問題ないな」
「え？ それってどう云う……ッ！？」
チャンミンの意味深な言葉に顔を上げた私は、余りのお互いの顔の近さにビックリして固まってしまった。チャンミンも驚いたのか、少し目が見開かれていた。どれくらい見つめ合っていただろう？ 時間にして数秒なんだろうけど、私の中では何十分にも感じられる程長い時間だった。チャンミンに握られたままの手が熱を帯び、そしてギュッと強く力が込められたかと思うや私の唇を見つめたままのチャンミンの顔がゆっくりと近付いてくる。
(キス……されちゃう！？)
私は嫌に冷静な頭でそう思いながらも、何故か抵抗する気がなかった。私がユノの事を忘れるまで“恋人”としての触れ合いをしない、と約束したけど……その場の雰囲気も凄く大事だな、なんて思ったりして。
『忘れる』ことの線引きが曖昧なものに感じていた私にとって、この雰囲気を大切にしたいと思う気持ちの方が大きくなっていた。
チャンミンの息遣いを感じるくらいにお互いが近づいた時……
Ｒ、Ｒ、Ｒ〜〜〜♪
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作者名：悠貴 綾
| 作成日時：2017年2月22日 21時
