Always to your side (ページ31)

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　チャンミンとそんなやり取りをしたのが三ヶ月前の話。
　今はもう敬称も敬語もなくなって、お互いの家を行き来する仲にまでなっていた。だけど、三ヶ月経っても変わらないのは私たちの間に“恋人らしい大人の行為”がない事だけだった。
　チャンミンの告白を受け入れた日に、彼は約束してくれたのだ。

『Aさんがユノを忘れるまで……ボクの“本当の彼女”になってくれるまで、その……深い関係と云うか、体の繋がりと云うか……そう云うのはしませんから』

　つまりは、私が完全にユノを吹っ切るまで私とチャンミンは夜の行為どころかキスもなし……と云う事だった。私はともかく、年頃男性のチャンミンはよく我慢してくれているな、と少し申し訳なくなる。
　だけど、人の気持ちってどうやって線引きしていいのか分からない。どうすれば忘れられるのか？どうなれば忘れた事になるのか？チャンミンといる時間はいつも楽しくて、以前ほどユノの事を思い出す事もなくなった。

　
　忘れるってどう云う事なんだろう……？

　それが分からず、私は三ヶ月経った今もチャンミンとちゃんと“恋人”にはなれずにいた……

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