アルチュール「ニート?のままは嫌だ。」 ページ16
マフィアを知っていても何もしない。
何が目的だ。
A「別に逮捕しない訳ではないんです。尻尾が出たら掴みます。単に行動に起こしたくないだけです。」
正義の為に仕事してる訳では無いのか。
階に着きドアが開く。
Aはすぐに出る。
余程好きだろう。
人の少ない所で窓外の景色を眺める。
整ったビルの街が印象的だった。
ー生きている実感がする。
あの時中也に貫かれたと思ったが軌道が其れて実際には深い外傷はなかった。
彼がこうなる事を予測していたら末恐ろしい。
グッズを手にして値段を確認するAを見る。
スカイツリーのライトの像だ。
3000円代のスカイツリーライトを手にして会計を済ます。
其の様子見て一文なしであまり働いていない事を思い出す。
このまま奢られ続けるのはよくない。
犯罪は免除された為前科で困る事は無い。
職業はどうしようか。
管理職?企画?
試行錯誤の結果思いつく。
異能特務課はどうだろうか。
自分の異能は物理法則が効かない亜空間だ。
使い勝手は良い。
早速胸の内を打ち明けるとAは青ざめた。
良くないのか?
異能特務課は横浜を守る組織だ。
マフィアから足を洗えるし得だと思うが。
A「別の職業にすると良いですよ。例えば詩人とか。作家とか。」
文系の職業を勧められた。
何故と問いかける。
深呼吸した後此方を向く。
A「正体がバレる可能性があります。」
何故?
次の言葉で重い鉄を落とされる。
A「異能特務課長官とマフィアの首領が知り合いだからです。」
知り合い
A「貴方が居ると知られたら確実にマフィアは殺しに来る。」
手を組んで視線を落として云った。
何故
アルチュール「何故私にそこまでする?」
何か利益にでもなるような事は無い。
返ったのは汚れなき表情だ。
A「好きだからです。」
分からない。
A「職に就きたいなら他を探してください。」
ガラス張りの上でしゃがんでいたり、景色を眺めるAを見た。
スカイツリーの観光は終わった。
店を回り乍ら会話する。
A「今度はお台場、いや浅草もお勧め、アルチュールが行きたい所で良いです。何処が良いですか?」
ボソボソと独り言云った後明るく意見を訊く。
貰ったパンフレットを見る。
カフェにしよう。
オー・メルベイユ・ドゥ・フレッドを指す。
Aは顔を赤くし「喜んで!」と云った。
道の確認し乍ら歩いて行った。
なんとなく進んでる所が広大に感じた。
東京の街の空は爽快に暖かく晴れていた。
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://be moon
作成日時:2021年10月24日 22時