とある詐欺師2「福沢諭吉様から何故か構われているけど、何で？」 (ページ2)

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探偵社設立前25　森ルートページ2

森side

森「犠牲が必要ですか？」
焦った表情をした彼に続く言葉を云う。
A「はい、そんな所です。」
オロオロとしながら答える。
警察は気丈な人である筈なのに彼から其の感じがしない。
森「さて、此方です。」
彼が泊まる部屋を指す。
A「有難うございます。」
警察と話ているが緊迫感のないナヨナヨした雰囲気だ。
パタンと閉まる音でさえ弱々しく思う。
エリスちゃんが持っている紙を見る。
パンダや象、兎などあらゆる動物が描かれている。
特徴はしっかりとついている。
彼のオリジナルの絵はエリスちゃんと花。
彼はエリスちゃんが私の異能生命体であるのを知らない。
よくエリスちゃんを甘やかしている。
子供好きか。

　福沢が部屋にいた。
A「何故福沢君が此処に？」
福沢「黒い犬事だが、窓の外にずっといた。」
本当だ。窓外に黒い犬(メフィスト)がいる。
前は福沢が絡みやすいように猫したけど、原作ファウストだとメフィストは黒い犬として登場する。
個人的にはこっちの方が合ってる感じだから、メフィストには動物に変身の際は基本的に犬。
A「そうですか。」
窓を開けてメフィストを中に入らせて頭を撫でる。
メフィストは無愛想だ。

A「私に何か御用がありますか？」
福沢「ホテルで黒猫がいたが飼っているのか？」
A「違いますね。其れに東京では見かけないです。」
福沢「そうか。あの幼女趣味、森医師とは関わらない方が良い。」
ロリコンだからか。
A「子供好きなのは善い事だと思いますが…」
福沢「幼女を妻と云う奴だ。度が過ぎる。」
確かに。
私は苦笑いしながら肯定する。
A「足は洗ったのですか？」
福沢「用心棒をしている。」
ボディガードになったか。

福沢は河上彦斎から勝小吉に進化した。

まぁ勝小吉は長州藩で有名の勝海舟の父親だ。
大人子供から殺意を向けられる程のクソだったけど、改めて用心棒としてしっかり勤めていた。
気になる方がいるなら調べてみるといい、ギャグ漫画な話だから。

A「暗殺者は辞めたのですね。」
ニッコリして云うが福沢は顔色を変えない。
堅く芯のある人だ。
そこに痺れる！
福沢「…。」
思ったけど二人部屋だ。
森曰く他の部屋は医療用の為此処しか無い。
福沢は泊まりがけで護衛らしく、左のベッドに寝ると。
勤務時間決まっているし、泊まりがけは無い筈では？
もしかしたら臨時の問題あるかもしれないし、そっとしておこう。