キスマーク （黒赤） ページ4
「んっ…ぁ…ヨコ…」
俺の下で甘い声で啼くすばる。
行為が終わると、「ありがとな。またシたくなったら呼んでや」って、すばるはスッキリした表情で俺の家を出る。
そう、俺とすばるはただの身体の関係。
俺の欲求を満たすためだけの相手。
そこに『好き』なんて、そんな感情どこにもなかったはずなのに…
すばるの声、顔、身体、思い出す度に胸が苦しくなる。
「すばる、今日も…」
「おん、ええよ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ちょっ…ヨコ…きょっ…激しっ…」
そんなこと言って求めるような表情をするすばるがとても愛おしかった。
「んっ…んぅ…」
すばるの薄い唇に自分の唇を押し当てる。理性が抑えられない。俺はそのまま舌を入れ、クチャクチャと卑猥な音をたてながら絡めた。
すばるは追いつこうと必死に舌を絡める。
一度口を離すと、すばるは肩で息をしている。
「ヨコ…今日いつもとちゃうやん…激しいし…」
「激しいの、ほんまは求めてるくせに…」
「ちがっ…ん…」
否定しようとする、すばるの唇をもう一度塞いだ。
すぐに離して、
「お前が好きや」
すばるは「へっ？」って変な声を出してキョトンとした目で俺を見つめた。
「何言うてるん…俺らはただの身体だけの関係やで？」
「そうやけど、何か嫌やねん。お前が他の奴に抱かれるの想像するとイライラする。俺のものにしたい」
「ええよ、ヨコのもので。俺かて他の奴に抱かれるよりヨコのほうが気持ちええ」
「なんやねん、それ」
クスッと笑うと、俺はすばるの首筋、鎖骨、色々な部位に俺の証のキスマークをつけた＿＿＿＿＿
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作者名：渋谷あす | 作成日時：2017年5月11日 1時
