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レイさん、まァ、そういう事にしておこう。
「それで、レイさんはどこまで行くんだ？」
「この先の17番GRまで送ってくれると助かるな」
結局俺が送るのかよ。
さっきもわざわざ俺に助けを求めたりと、
一応素性を隠してるのか？
絶対あの程度の相手なら覇王色の覇気で
触れるまでもなく倒せるだろ。
もう20年以上前だが、
俺はこの男が放った覇気を喰らった事がある。
気絶こそしないが、あの感覚には今でも慣れない。
この狸ジジイ。
「そうそう、私に用がある時はこの店を訪ねてくれ。
店主に言えば何とかしてくれる」
13番GRを通過中、高台にある店を指さされる。
そこには“シャッキー'S ぼったくりBAR”と書かれた店。
「ぼったくられるのかよ」
あんなにぼったくりである事を前面に押し出した店が存在してて良いのか。
「なァに、私の名前を出して
店主に失礼さえしなければぼったくられはしない」
「成る程……」
この無法地帯にある酒場だ。
おそらく客質が相当悪いのだろう。
この男の知り合いが経営しているという地点で
店主はそれなりに強い事が予想できる。
無法地帯に住む荒くれ者どもから
ぼったくれるだけの実力はある人物という事だ。
それからはどうでも良い、
他愛のない会話をちらほらして
「はい、17番GR」
そのままレイさんの目的地に到着した。
「いやァ、助かったよ。ありがとう」
「はいはい」
海賊王の右腕に感謝されるとは、何が変な感じだ。
過去には何度か直接剣を交えた事もある。
まァ、乱戦混戦の中の出来事で
本当に一瞬、瞬間的に剣を交えただけだから
この人は俺の事なんか覚えてないだろうが。
俺なんかよりマグマだの光だの氷だの、
もっと目立つ人達が周囲にはいたからな。
「それではな、
また会う事があったら次は酒くらい奢ろう」
「はいよ」
絶対にこの人と酒なんか飲みたくない。
しかし、本部からほど近い上に
海軍の駐屯所もあるここで呑気にコーティング屋を営むとは堂々としている。
まさかこんな所に海賊王の右腕がいるなんて
誰も思わないだろう。
漕いで遠ざかっていく俺の背中を見ながら
「怪我で海軍を辞めたたと聞いていたが、
いやはや、剣筋は鈍っていない様だな」
そんな事を呟かれていた事を俺は知らない。
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朮’(プロフ) - 春風駘蕩さん» コメント有難うございます！おっと、それは誤字ですね。しれっと修正を。 (2022年2月21日 2時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
春風駘蕩(プロフ) - 好き！好きだけど待って！６ページ目の五行目！殺ってどした！？怖い！でも好き！大好き！ワクワクが止まらないぜ！ (2022年2月17日 17時) (レス) @page6 id: 7ec3b8ebfc (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - ジャスミンさん» コメント有難うございます！頑張って続き書きます！！ (2021年1月13日 15時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
ジャスミン - めっっっっちゃ好みの漫画だった…！！久しぶりに会ったです！こんないい小説！！続き待ってます(*≧∀≦*) (2021年1月13日 11時) (レス) id: 7075aafa78 (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - チヒロさん» コメント有難うございます！そうですね、そろそろですね。自分もワクワクしながら書いてます！応援有難うございます！！ (2020年12月10日 16時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年11月19日 23時
