シャボンディ諸島にて ページ5
シャボンディ諸島に到着すると、
なるべく人目を避けて上陸した。
「本当にここまでで良かったのか？」
51番グローブと、観光地等の中心街からは
少し外れた位置だ。
「おう、それにこれ以上一緒にいると
怖い先輩に目ェつけられそうだからな」
七武海と行動を共にするなんて荷が重い。
早く１人で気ままな旅に戻りたい。
クザンへの連絡は、気が向いたらしよう。
「次に会った時はまた手合わせを頼むぞ」
「いや、もうやらねェよ」
次やったら確実に俺が負ける。
怪我をしなかっただけでも今回は運が良かった。
その代わりに船は沈んで荷物は駄目になり、
挙げ句の果てには四皇と酒盛りさせらたが……。
「フッ、また会おう」
「……じゃーな」
俺的には会いたくない。
もう二度とお会いしたくない。
そんな俺の気持ちなんぞ無視して、
ミホークはそのままシャボンディ諸島を後にした。
ひとまず、雑貨屋にでも行って鞄を買って、
着替えを一式揃えたい。
後はどこかしらのエターナルポースが手に入れば
それを足掛かりにして旅に出よう。
今の俺の荷物と言えば、腰に下げた愛刀と
財布と雑記帳と不気味なひょっとこの面だけ。
「確か、40番代の方に店が多くあったか」
海軍にいた頃は
休日にシャボンディ諸島に来る事も珍しくなかった。
まァ、普通に仕事でここまでくる事も多かったが。
「街並みはそんなに変わってないな」
最後に来たのは10年以上前とは言え、
多少は店の並びを覚えている。
「後でボンチャリをレンタルするか」
この広い諸島内を買い物もしながら移動するなら
ボンチャリをレンタルした方が便利だろう。
この島はヒューマンショップだの人攫いだのと
やや物騒な輩が多くいるものの、
物の揃いは良いし、料理は美味いし、
表面上は結構良い所だ。
無法地帯さえ避けて通れば、
一般人でも比較的安全に楽しむ事ができる。
それと、天竜人に遭遇しない事だな。
ここにはあいつらがそこそこ頻繁に訪れる。
「さて、先に飯を食ってから買い物するか」
腹減ったし、ちょっと休みたいし。
やっと１人になれた俺は、
偶に目の前に浮かんできたシャボンを突いたりしながらのんびりと40番代を目指した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 318人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朮’(プロフ) - 春風駘蕩さん» コメント有難うございます！おっと、それは誤字ですね。しれっと修正を。 (2022年2月21日 2時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
春風駘蕩(プロフ) - 好き！好きだけど待って！６ページ目の五行目！殺ってどした！？怖い！でも好き！大好き！ワクワクが止まらないぜ！ (2022年2月17日 17時) (レス) @page6 id: 7ec3b8ebfc (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - ジャスミンさん» コメント有難うございます！頑張って続き書きます！！ (2021年1月13日 15時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
ジャスミン - めっっっっちゃ好みの漫画だった…！！久しぶりに会ったです！こんないい小説！！続き待ってます(*≧∀≦*) (2021年1月13日 11時) (レス) id: 7075aafa78 (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - チヒロさん» コメント有難うございます！そうですね、そろそろですね。自分もワクワクしながら書いてます！応援有難うございます！！ (2020年12月10日 16時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朮’ | 作成日時：2020年11月19日 23時
