・（ロビン side） ページ39
(ロビン side)
この海の三大勢力と言われる王下七武海の１人、
そのクロコダイルがまさかルーキーに敗れるなど、
ロビンは予想だにしていなかった。
そして、地下聖殿の崩壊と共に、
自分の人生も終わるものだと思っていた。
20年間、政府に追われ、世界に嫌われ、
その中で追い求めた“
20年間探し続け、
アラバスタに眠るそれが最後の希望だった。
これ以上、
もう疲れた。このまま終わらせてしまう。
そう思っていたのに、クロコダイルを撃ち破った彼は
国王のみならず私の事まで抱えて崩壊する聖殿を抜け出した。
置いて行けと言ったロビンの言葉を
「何で俺がお前の言う事聞かなきゃいけねェんだ…‼」と、何とも身勝手な理由で私は生かされた。
聖殿を抜け出した後、
彼はその場に崩れ落ちる様にして意識を失った。
戦いの疲労がピークに達したのだろう。
「彼は私が宮殿に連れて行く。
ニコ・ロビン、お前はどうする？」
そう尋ねた国王は、返答次第によっては
ロビンを宮殿に招いても構わないと言う風であった。
自分の国と自分の命を脅かした相手に対し、
随分と甘い事を言うものだとロビンは鼻で笑う。
「私の事は置いて行って構わないわ」
「そうか……」
素っ気なく誘いを断ったロビンに対し、
国王はそれ以上何かを言う事はない。
眠った彼を背負いそのまま葬祭殿を後にした。
残されたロビンはぐったりと地面に座り、
１つの柱に背中を預ける。
急所ではなかったとはいえ、
クロコダイルの鉤爪に肩を貫かれている。
このまま放置すれば時間はかかるが
失血死する事もできる。
生かされたとはいえ、この先の人生に希望などない。
このまま眠ってしまえばいい。
そう思い瞼を下ろしかけた瞬間、
––––ザッザッザッ
誰かの足音が聞こえた。
先ほど立ち去ったばかりの国王のものとは違う。
もしやここに来る途中で出会した海軍だろうか。
捕まれば間違いなく命は無い。
しかし、捕まって拷問にかけられるくらいなら
ここで舌を噛んでしまおうか。
そんなことを思いながら重い瞼を押し上げれば
「あァ、こんな所にいたのか」
目の前には奇妙なお面をつけた長身の男が、
ロビンを見下ろす様にして立っていた。
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朮’(プロフ) - 春風駘蕩さん» コメント有難うございます！おっと、それは誤字ですね。しれっと修正を。 (2022年2月21日 2時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
春風駘蕩(プロフ) - 好き！好きだけど待って！６ページ目の五行目！殺ってどした！？怖い！でも好き！大好き！ワクワクが止まらないぜ！ (2022年2月17日 17時) (レス) @page6 id: 7ec3b8ebfc (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - ジャスミンさん» コメント有難うございます！頑張って続き書きます！！ (2021年1月13日 15時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
ジャスミン - めっっっっちゃ好みの漫画だった…！！久しぶりに会ったです！こんないい小説！！続き待ってます(*≧∀≦*) (2021年1月13日 11時) (レス) id: 7075aafa78 (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - チヒロさん» コメント有難うございます！そうですね、そろそろですね。自分もワクワクしながら書いてます！応援有難うございます！！ (2020年12月10日 16時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年11月19日 23時
