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「ふぅ、２秒で終わったな」
周囲に転がるのはビリオンズ共。
流石に殺しはしないが、
また起きて動かれても困るので
暫くは気絶しててもらう事にした。
しかし、下っ端とはいえ随分と質が悪い。
海賊なのでそんな上等な奴等じゃないのは当然だが、
実力も知力もどう考えても悪過ぎる。
「要するに、いつでも切り捨てられる奴等って訳か」
ウソップとビビさんを追って時計台に向かう道中、
海軍を見かけた。
見間違いでなければ、おそらくたしぎさんだろう。
少し怪我をしている様子だったが、
テキパキと部下達に指示を出して動いている。
彼女達が現状をどれほど理解しているのか不明だが、
少なくとも何も知らずに動いているわけではなさそうだ。
道中、ビリオンズらしき奴等を叩き伏せつつ、
ようやく時計台の前に辿り着いたときには
既にチビ助の仲間たちが集結していた。
「センセー！無事だったか‼」
俺の姿に気付いたウソップが手を振ってくる。
「まァ、俺は無事だが砲撃はどうした？
もう４時半を過ぎただろう……？」
上を見上げれば時計台の文字盤が開いており、
針は確かに４時半を指している。
「今、ビビが砲撃を止めたはずなんだけど、
顔を見せないのよ」
オレンジ髪の少女にそう言われ、
足元を見ればエセ貴族とカエル女が地面にめり込んでいる。
多分だが、これが砲撃手だったのだろう。
「大変‼皆んな‼‼」
ようやく上から声が聞こえてきたは良いが、
顔を覗かせたビビさんは砲撃を止めたというのにさっきよりよっぽど余裕がなさそうに見える。
「砲弾が“時限式”なの‼‼
このままだと爆発しちゃう‼‼」
「「「「「何だとォ〜〜〜‼‼⁉」」」」」
マジか、時限式か。何とも用意周到な事だ。
砲撃が阻止されるという最悪の事態まで見越した上での作戦というわけか。
敵ながら天晴れというか、何というか。
「クソ‼何てこった……‼
砲撃を止めたのに砲弾が……」
「時限式……」
「直径５kmの破壊力がありゃ……。
結局広場も町も助からねェぞ‼‼」
「どうなっちまうんだよ‼‼
広場爆破の阻止なんて…始めから無理だったってのか‼⁉」
チビ助の仲間達は既に疲労もピークに達し、
焦り以上に絶望の色の方が濃い。
特殊能力でもなければ
砲弾を今すぐ5km圏外に持ち出す事は不可能。
ガープさんでなければ
その規模の砲弾を投げ飛ばすのも不可能。
さて、どうしたものか……。
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朮’(プロフ) - 春風駘蕩さん» コメント有難うございます！おっと、それは誤字ですね。しれっと修正を。 (2022年2月21日 2時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
春風駘蕩(プロフ) - 好き！好きだけど待って！６ページ目の五行目！殺ってどした！？怖い！でも好き！大好き！ワクワクが止まらないぜ！ (2022年2月17日 17時) (レス) @page6 id: 7ec3b8ebfc (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - ジャスミンさん» コメント有難うございます！頑張って続き書きます！！ (2021年1月13日 15時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
ジャスミン - めっっっっちゃ好みの漫画だった…！！久しぶりに会ったです！こんないい小説！！続き待ってます(*≧∀≦*) (2021年1月13日 11時) (レス) id: 7075aafa78 (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - チヒロさん» コメント有難うございます！そうですね、そろそろですね。自分もワクワクしながら書いてます！応援有難うございます！！ (2020年12月10日 16時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年11月19日 23時
