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港から離れ、人気の無い森の方の岩場に船は停めた。
流されないようにロープで固定し、
荷物を持って地面に下りる。
久しぶりの大地に少し感動しつつも、
内戦中という事で買い物が出来るかどうか。
「飯屋があると助かるんだがなァ」
とにかく、人里の方に向かうか。
先程の港町とはまた別の町へ入ると、
そこは軍隊がそこかしこにいるもののまだ比較的
町として機能している状態にあった。
１番最初に見つけた定食屋で定食を食べていれば、
町の人たちの会話が何となく耳に入ってくる。
「東の町に革命軍の幹部が来たらしいぞ」
「そりゃ本当か⁉それなら明日にも革命派が勝つな」
「王が失脚したらその後はどうなんだ？」
「さァな、だけどあの愚王の独裁が終わるなら
それだけでも喜ばしい事だぜ」
ふむふむ、戦況は革命派が有利なのか。
しかも明日にでも決着がつきそうであると。
ログが溜まるまで20時間、
内戦が終わるのが先かどうかといった所だな。
革命派が動き出せばこの国の状況は今より荒れる。
そうなる前に必要なものは揃えて、
ログが溜まるまでは船で大人しく過ごすか。
本当は宿屋に泊まって風呂に入って、
ベッドでゆっくり眠りたかったんだがな。
それは次の島の楽しみに取っておこう。
食事を終え、水を樽で２つ買い、
それを担いで船に向かって歩いていると
「逃すなっ！あの女は革命軍だ‼」
「まだ近くにいるはずだぞ‼探せ‼」
何やら森の中が騒がしい。
会話からして、
軍隊が革命軍の人間を探し回っているようだ。
俺には特に関係ないが、
間違って撃たれたりとか攻撃されても嫌なので
木の影に隠れてやり過ごしつつ、船に戻ると。
「はァ、こりゃまた厄介そうな……」
俺の船の甲板に、二の腕の部分を地で赤く染めた
まだ若い女性が蹲る様に倒れていた。
おそらく彼女が追われていた革命軍の人間だろう。
よく見れば服も薄汚れているし、
二の腕以外にも擦り傷や切り傷が見られる。
「おーい」
声をかけて見るものの、反応がない。
呼吸も荒いし、異様な量の汗をかいている。
「毒か、更に厄介だな……」
行く先々で厄介ごとに巻き込まれている気がする。
旅ってもっとこう、気楽なものじゃないのか。
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朮’(プロフ) - 夜野 海さん» コメント有難うございます！最近は更新が不定期で申し訳ない…。応援有難うございます、頑張ります！！ (2020年11月10日 0時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
夜野 海 - いつも更新お疲れ様です！この作品が好きでいつも楽しく拝見させて頂いてます！！これからも応援してます！！ (2020年11月9日 22時) (レス) id: 65c0a5960a (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - 麗奈さん» シリーズ1作目の中で男って書いてましたね、すみません。そんな訳で男です。これからも頑張ります！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
麗奈(プロフ) - わざわざお返事ありがとうございます！了解しました！これからも頑張ってください！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: cc31b092a3 (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - 麗奈さん» コメント有難うございます！自分的には一緒にお風呂に入っちゃうので男かなァと思っていますが、容姿等は皆様のご想像にお任せしています！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年10月9日 14時
