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フーシャ村に到着し、
海兵達に手短に礼を述べて軍艦を降りる。
「先生––––‼」
「マキノさん⁉」
俺が小走りでコルボ山へ向かっていれば、
いつもは朗らかに笑っているマキノさんが
切羽詰まった顔で駆け寄ってきた。
「グレイ・ターミナルで火事があって、
まだルフィ達に会えてなくて、
でも山に入るのは危険だって軍の人達が––––‼」
こんなにも動揺しているマキノさんは初めて見た。
いつもは歳の割に大人びている様に見えるのだが、
彼女はまだ20歳にも満たないのだ。
俺は彼女の方をしっかり掴むと、
落ち着いたトーンで話しかけた。
「火事の事は知っています。
山にはまだ入らないで下さい。
軍の残党処理に巻き込まれる危険がありますから」
不用意に山へ入れば、
海賊かゴミ山の残党と間違われる可能性がある。
「俺が様子を見て来ますから、
この本を預かっててもらえますか？」
そう言って抱えていた参考書の類を手渡す。
「は、はい……！」
本を受け取ったマキノさんは、
「ルフィ達をお願いします」と、深く頭を下げた。
コルボ山に入る前に軍の人に凄く止められたが、
完全に無視して突っ切ってきた。
そしていつもよりもベースを上げて
ダダン一家の所へ急ぎ、扉を勢いよく開け放った。
「無事か––––っ‼⁉」
バンッと大きく音を立て中へ入れば、
所々怪我をしたチビ助が山賊のマグラに
「まーまー」と止められている場面だった。
「「「「センセー‼‼」」」」
山賊達の先生になった気はないが、
本名を教えていないので仕方がない。
若干息切れした俺を見たチビ助は
「センセーーーーっ‼‼」
そのまま俺に飛びついてきた。
えぐっと瞳に涙を溜めたチビ助。
火傷と、切り傷や擦り傷が目立つ。
「おい、エースとサボはどうした⁉」
２人も見当たらないが、ダダンの姿もない。
まともに喋れそうにないチビ助に変わり、
マグラから簡単に説明を受ける。
「つまり、サボは家に帰って、
エースとダダンは火事の中で行方不明ってわけか」
細かく何が起きてそうなったのかまでは
聞いている時間がない。
何はともあれ今はエースとダダンの安否が１番だ。
「いいか、チビ助。俺がエースを探してくる。
行き違いになっても困る、お前はここで待ってろ」
今すぐにでもエースを探しに行こうとする
チビ助をそう言って宥めると、
俺は再び外に出てゴミ山の方へ駆けた。
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朮’(プロフ) - 夜野 海さん» コメント有難うございます！最近は更新が不定期で申し訳ない…。応援有難うございます、頑張ります！！ (2020年11月10日 0時) (
レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
夜野 海 - いつも更新お疲れ様です！この作品が好きでいつも楽しく拝見させて頂いてます！！これからも応援してます！！ (2020年11月9日 22時) (レス) id: 65c0a5960a (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - 麗奈さん» シリーズ1作目の中で男って書いてましたね、すみません。そんな訳で男です。これからも頑張ります！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
麗奈(プロフ) - わざわざお返事ありがとうございます！了解しました！これからも頑張ってください！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: cc31b092a3 (このIDを非表示/違反報告)
朮’(プロフ) - 麗奈さん» コメント有難うございます！自分的には一緒にお風呂に入っちゃうので男かなァと思っていますが、容姿等は皆様のご想像にお任せしています！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: e4a009835c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朮’ | 作成日時：2020年10月9日 14時
