食満留三郎の勘違い2 ページ38
『…食満先輩。
確かにそれはどう見ても薙刀ですけど私のじゃないですよ?』
留三郎「何っ?」
『私の薙刀はここにありますから』
Aはそういいながら懐から柄の部分を短くした薙刀を出すと留三郎に突きだした。
留三郎「じゃあ誰が伊作を…」
??「善法寺先輩を怪我させたのはコイツですよ食満先輩」
留三郎「えっ?」
『あっ、亮輔』
亮輔「よう(笑)」
背後から声をかけられた留三郎はAの言葉に振り向いた。
留三郎「…誰だコイツ?」
亮輔「知りませんよ。
でも善法寺先輩が寝ている部屋の屋根裏に隠れていましたから恐らくコイツですよ」
留三郎「…」
亮輔の言葉に留三郎は唖然としながらAを見たのだった。
留三郎「…A、済まなかった」
『…誤解が解けたならいいですよ別に』
Aはそう言ってお風呂場に向かって歩き出したのだった。
留三郎「…バカだよな俺は(苦笑)
後輩の言っている事が信じられないなんてな」
亮輔「…同室の仲間が怪我をしていたりすれば誰でもそうなりますよ。
Aも気にしていないみたいですし大丈夫じゃないですか?」
留三郎「…」
亮輔「八左衛門、ちょっと付き合え」
八左「ソイツをどうにかするのか?」
亮輔「ああ」
彼の言葉に八左衛門は何も言わずに一緒に着いていったのだった。
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作者名:水色 | 作成日時:2020年5月12日 5時