プロデューサーは変わり者 (ページ5)

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episode5 ページ5

バレた。

新しい人生ってなんだったんだろう。

今までをゼロには出来なかった。

･･･けど。

ここから始められるなら。

受け止めてくれる、この人たちと一緒なら。

私は変われる？

潤「家出･･･。知らなくて･･･ゴメン」

「ほんと！松本さんが謝ることないですから！」

潤「え？俺自己紹介まだ･･･」

「ある程度の情報は先にもらってましたから。
･･･ワケありでプロデューサーっていうのも、つまりはそういうことです。」

「私には心を許せる人なんていないから。みなさんと家族みたいになれたらいいなって。

･･････あ、ごめんなさい！今の引きましたよね。
あはは、空気読むの苦手で･･･。」

･･･終わった。初対面の人に家族とかキモイでしょ。

あーあ、ここでもいじめられんのか･･･。

和「･･･無理して笑うなよ。」

え？

翔「何があったか分かんないけど、“家族”っていろんな形があるじゃん？」

智「俺らだって、家族になれるよ？」

雅「誰がお父さんやる〜？」
和「お前はややこしいから黙って」

･･･なんで。

「なんでそんなに優しくするの！？
上辺だけで取り繕ったって、ほんとは心の中で何コイツとか思ってんでしょ！
見せかけの優しさなんていらない！
そういうのが1番傷付くんだから！

私やっぱりプロデューサー辞める！！」

･･･辞めるって言っちゃった。

たまにある感情の爆発。自分でコントロール出来なくなることがある。

頑張ろうと思ってたんだけど･･･。

また、新しい場所探さなきゃ。

潤「どうやったら？」

「え？」

潤「どうやったら見せかけじゃないって証明できる？
･･･俺、こんな見た目だから、人に優しくする方法がわかんねぇんだよ。」

雅「見せかけじゃないよ。信じて。」

･･･ダメ、信じちゃ。

信じて、裏切られて。自分が1番分かってるでしょ？

信じちゃ、ダメなのに･･･。

ﾎﾟﾀｯ

「うっ･･････うっ･･･ｸﾞｽｯ」

和「！ちょっと〜泣かないでくださいよ〜」

雅「俺も泣きそう〜！」

智「よしよし。辛かったんだね。」

私、辛かったんだ。

ずっと強がって、平気な顔してても。

いつかこの人たちと、本当の家族に。

なれるかな。