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ラウールside


友達からの話を聞いて、Aを探すけど
中々見つからない……


「Aっ、どこ…」


何が彼氏だよ…好きな人一人すら守れないなんて…


「……これ、」


ふと下を見るとAにあげたブレスレットが落ちていて…。その先で微かに誰かの声が聞こえた。


その方向に足を進める。


「……話し声?」


段々と声が大きくなってきて校舎裏を覗くと…


[いい?あんたみたいなブスにラウール君が
興味あるわけないでしょ?
幼馴染だから仕方なく構ってあげてるの。]


[付き合ってるって聞いたけど。
そんなの夢だから。さっさと目覚めなよ。]


じゃばーん


[目、覚めた?笑
……わかったら、二度と近づくなよ。]


その光景にいてもたってもいられなくなって


「……何、してるの?」


僕が声を掛けると慌てた様子で弁解を始めた。


[Aちゃんが暑いって言うからぁー…
ね?楽しく水遊びしてただけだもんね。]


「悪いけど、さっきの会話聞いてたから。
付き合ってるのは夢でも何でもない。事実。」


「別に言いふらしたかったら話せば?
僕はそんなことでAと別れる気とかないから。」


[…何よっ…!]


「……あと、次僕の大切な彼女に何かしたら
絶対許さないから。」


[っ、…!]


[、行こっ…。]


女子達が去ったあと、すぐにAを抱き締めた。


『ラウ…濡れちゃうよ。』


「ごめんっ、気づいてあげれなくて…」


体を離してAと視線を合わせる。

その時、Aがしていたリストバンドがずれていてその下に隠されたのに気がついた。


「…A、それっ……」


『あっ、これは…』


『……ごめんなさい。
辛くて…気づいたらこうしちゃってて…。』


「Aは悪くないよ。
……でも、もうこんなことしないで?
僕を頼って?できることは何でもする。」


『ラウ…、んっ、。』


「へへ。キスしちゃった、笑」


『んもぅ、。笑』





―次の日―


『あれ?ラウ…それ。』


「ん?Aと一緒のリストバンド!
またお揃い増えたね?」




((何かラウだけ本題と逸れた気が…))

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作者名:紫 雨 | 作成日時:2020年10月14日 7時

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