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「では、ブリーフィングを始めよう」
K2の声に、一旦場は静まり、狂気山脈の資料が配られる。
「まず概要を説明しよう___」
___この科学の時代においても、
未だかの南極大陸は謎のベールに包まれている。
そこに先日、驚くべき山脈が発見された。
誰が呼んだか《狂気山脈》。
推定標高は一万三百メートルにもなると言う。
エベレストを一千メートルも超える、世界最高峰さ。
先日、大規模な登山隊が組まれ、かの山にアタックした。
だが、彼らは失敗した。
帰還者ゼロだ。
そのあまりに大きな失敗の前に、各国尻込みした。
だが、僕らは登山家だ。
今までにない大きな山が姿を現した。
臆している場合じゃない___。
「___何が起こるかわからない危険な登山になるだろう。だが、夢がある。
……そうだろう?」
そこで切り、全員の顔を見渡した。
「南極上陸の許可やそこからの手段はオスコー家が手配してくれた。
狂気山脈周辺は気候条件が厳しく、安全上の観点からヘリが飛ばせない。
南極上陸後、南極調査隊の犬ゾリを借りて 山脈の麓、およそ四千メートルまで向かう。
そこから標高差六千メートルの登山だ。
目標は山脈最高峰、ただひとつ。
航空写真から割り出された地形を元に、最も安全なルートを割り出した。
第一次登山隊が通った道とほぼおなじルートになるだろう。
……何か質問はあるか?」
「あ……あのー」
高枝さんが遠慮がちに言った。
「私体はでかいものの丈夫ではなくて……
たまに休憩を頂けると有り難いのですが……」
「あぁ、キャンプの場所は安全なところを取っているから一日分の体力をしっかり回復することができるだろう」
「あ、ありがとうございます
皆さんプロなのに、私のせいで足を引っ張ってしまい……申し訳ありません」
『そうはいっても、あんたの噂もよく聞いてる。謙遜はしてるが、人並みには登れるでしょ』
「ええ、なんとか今日のために準備して参りました」
「それは心強い。よろしく頼むよ
質問がなければ、作戦を立てよう。
主に装備についてだ」
資料の次ページをめくる。
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降魔(プロフ) - 花筐さん» 神崎さんの事は信じないのに浴衣シグの言う事は信じるんですね (2020年6月4日 9時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
みとん - 花筐さん» この人だったらいちいち、「○○より♪」とかいいます?証拠ない癖に。その判断で人の精神を壊す壊さないが決まるんです!その一言で!!....もうやめてください。 (2020年5月18日 18時) (レス) id: b711861770 (このIDを非表示/違反報告)
桜にゃんこ@crew(プロフ) - 花筐さん» 勝手に貴方のコメントを使ってしまいました。本当に申し訳ありません。その部分は削除して、作品にはパスワードをかけました。本当にごめんなさい。 (2020年5月10日 2時) (レス) id: f7f2e0dcb3 (このIDを非表示/違反報告)
みるく餅(プロフ) - 花筐さん» 酷い、酷すぎる。証拠あります?勝手な思い込みでそこまで言ったんならあなたの罪はものすごく重いですよ。 (2020年5月10日 1時) (レス) id: bf52b07c83 (このIDを非表示/違反報告)
花筐 - 完結させなくていいですよ。誤解されたのも貴方の不注意でしょ?出ていってくださいよ。 (2020年5月1日 17時) (レス) id: 41d66ddf2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎流華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kannzakiluka/
作成日時:2019年8月22日 3時