． ページ12
標高3000ｍ地点。
ここから(小説的にすっ飛ばしたい)狂気山脈へのアタックが始まる。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ルートを取るのが果てしなく苦手な俺は基本的にジゴロ―に全任せだ。
やろうものなら滑落待ったなしである。
動体視力を登攀にガン振りしている俺には
地形を見るより崖を上るルートを探すほうが得意だし、そもそも地図を見るのが苦手だ。
読めないのではない、苦手なだけだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
初日
快晴無風、山を登るにはいい日だ。
今日は梓、ジゴロー、コージー、K2、譲君、高枝さんの順でルートを取っていった。
譲君が先頭を切っているとき、頭上からこぶし大の石が落ちてきた。
先ほど譲君がいた位置に落ち、そのまま下に転がっていった。
「……潰れてくれたら良かったのに」
「梓っち！？」
『今の、医療スタッフにあるまじき発言だろ』
「……これからまだ上がありますからね、皆さんも気をつけましょう(特に後ろ)」
「どっちかっていうと背中に気を付けたほうがいいだろ(小声)」
苦笑い気味に譲が言うと、コージーがひきつった笑みで言った。
梓が無言で二人を睨みつけていた。
あとは何事もなく、無事4000ｍに高度を上げた。
今日はここでキャンプをするようだ。
「無事、ここまで来れましたね」
「しかし、何だったんだろうね、コネシマ達()が逃げだしたのって」
テント内で夜ご飯を食べていると、外からK2の声が聞こえた。
「おい!外に出てみろ!すごい空だぞ！」
外は、満天の星空だ。
空気が澄んでいるので、下手な田舎よりよっぽど綺麗だった。
さらに、その空に虹色のカーテン-オーロラ-がかかっている。
所謂絶景だ。
梓(呼び捨てでいいって言われた)が淹れたてのコーヒーを配っていた。
K2が話し始める。
「素晴らしい光景だ！こんな夜空は初めて見たよ！」
若干声が上ずっていて、本当に感動しているのが伝わった。
ほんの少し、本当にほんの少し五歳児に見えた。
呆然と星空を見上げていると、視界にコーヒーが入ってきた。
『……梓』
無言でコーヒーの入ったカップを差し出す彼女の姿があった。
コーヒーを受け取って、一口飲む。
白い息が星空に溶けた。
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降魔(プロフ) - 花筐さん» 神崎さんの事は信じないのに浴衣シグの言う事は信じるんですね (2020年6月4日 9時) (
レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
みとん - 花筐さん» この人だったらいちいち、「○○より♪」とかいいます？証拠ない癖に。その判断で人の精神を壊す壊さないが決まるんです！その一言で！！....もうやめてください。 (2020年5月18日 18時) (レス) id: b711861770 (このIDを非表示/違反報告)
桜にゃんこ＠crew(プロフ) - 花筐さん» 勝手に貴方のコメントを使ってしまいました。本当に申し訳ありません。その部分は削除して、作品にはパスワードをかけました。本当にごめんなさい。 (2020年5月10日 2時) (レス) id: f7f2e0dcb3 (このIDを非表示/違反報告)
みるく餅(プロフ) - 花筐さん» 酷い、酷すぎる。証拠あります？勝手な思い込みでそこまで言ったんならあなたの罪はものすごく重いですよ。 (2020年5月10日 1時) (レス) id: bf52b07c83 (このIDを非表示/違反報告)
花筐 - 完結させなくていいですよ。誤解されたのも貴方の不注意でしょ？出ていってくださいよ。 (2020年5月1日 17時) (レス) id: 41d66ddf2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎流華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kannzakiluka/
作成日時：2019年8月22日 3時
