俺、笑い方を忘れました。

■ ページ13

有岡side




珍しく早く起きて、支度をした。



マネに連絡すると、すぐに返信が来た。






早いですねって…。



やっぱ俺、いつも遅いのかって思った。






大丈夫かな、うまく笑えるかな。





一応鏡の前で練習してみる。


「なんかなー…、違うんだよな。」





引きつってるっていうか。貼り付けただけの笑顔って感じ。








昨日言われたこともあって少し、落ち着きがない。




「山田と喋れるかな…」





そう思ってるうちにマネが来た。





玄関を出て、外に出た。



「おはようございます！、早いですね。」





「おはよ、…まぁね、こんな日もあるよ」



「そうですよね、では行きますね」




「うん、」





マネの車に乗って仕事場に向かった。




「ありがとう」




マネにお礼を言って、楽屋に向かった。






「おはよう、って…誰もいないか。」





一人でゲームをやっていると誰かが来た。




「あ、山田…おはよ」




山田だった。



話すこと、ないや。




お互い会話がないままみんなが集まった。

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