桜色に染まるまでｰ6ｰ (ページ12)

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鈍い君、ずるい自分 OS ページ12

O.mesen

どうしたら

君は振り向いてくれるだろう

ピンポーン

ピンポーン

あれ？いないのかな？

ｶﾞﾁｬｯ

智｢あいてる
しょーくん？入るよー？｣

君からの返事はなかった

寝てるのかな？

翔｢...じゃね？｣

翔くんの声

智｢しょうくーんドア空いてた、、、よ｣

目の前には、女装姿の翔くん

翔｢あ、や、やっぱ可愛いわーやばいわー｣

智｢……｣

翔｢あの、なんか、ごめん｣

智｢……｣

あ、ビックリし過ぎちゃった

翔くんテンパっちゃってる

翔｢智くん、これには理由があってね？その、｣

智｢可愛いよ｣

翔｢え？｣

智｢似合ってる、大丈夫
趣味は人それぞれだからね
気づけなくてごめん｣

思った事を言ってみた

智｢今度一緒に出掛けよっか
デートしよっか、ね？｣

そう言ったら、翔くんは泣いた

翔｢...うん、うん｣

頷きながら

泣いてた

智｢翔くん、泣いてるよ｣

翔｢あっ、ごめん、ごめん｣

智｢いいよ、1人で抱え込んで辛かったんだよね
大丈夫だよ、これからはオイラがいるからね｣

そんな綺麗事を言っても

本当はチャンスだと思ってた

これは翔くんに振り向いてもらうチャンスなんだ

そんな風に思う自分はズルいのかな