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あの上司によるお節介勝負のお陰か、寿司打のお陰かどちらか分からないがあれから残業することはかなり少なくなった。
「うらたー、ご飯いこ」
「どこ行く？」
「んーーーー、焼肉!!」
「…先々週も行っただろ？」
図星すぎて何も言えないなぁと思っていた時に「あ」と漏れ出た声が聞こえた。その声の主に目線を送ると、声を出してしまったと焦ったのか口元を抑えている。
「あれ、どうしたの？」
「あ、A先輩……と、うらた先輩」
おめぇも来たんかい。
「いや、ちょっとミスが見つかって」
「どこ？」
「ここ、なんですけど……残業だなぁ〜って」
よくよく見ると数値の打ち込みがズレていた。しかもかなり最初のほうである。あちゃ〜と言いたげな彼女に昔の自分が重なった。
「……私もやるよ、それ」
「………っえ、あの!も、申し訳ないです。お二人今からお食事に行かれるのに」
さっきの会話を聞かれていたのだろう。申し訳なさそうにして俯く彼女の肩に、誰かが手を置いた。
「こいつに先輩面させてやって？」
うわーーーーその笑顔やめろ。寒気する。
「…その顔作るの、やめたほうがいいよ」
「うるせぇw ま、最近仕事できるし、こいつにも手伝わせてやって？俺もやるし」
「後輩の前だからってかっこつけてる」
「今までお前の残業付き合ってやったの誰だ」
「うらた様ーーー!!!!!一生ついていきます!!!」
「ってわけ」
「いつもの茶番やん」
「この茶番にいつもいるの君ね？坂田」
正直うらたとの付き合った後のエピソードがしょうもなさすぎて後輩の話となってしまったが、彼らにとってはどうでもいいらしい。聞かれても答えられないぐらい薄いけど。
「まぁでも話からして、Aちゃんは後輩ちゃんに対して好感持ってるやろ？」
「めっっっっっっっちゃいいこ」
「せやったらなんか後輩の子自体の問題ってより、二人がどういう関係持ってるかってことが問題よなぁ」
「それがわかったら苦労しないのよセンラさん」
別に二人の仲を引き裂きたいだとか、私も入れてくれだとかは言わない。ただ、ただなんとなく気に入らない。後輩ちゃんってより、うらたが。うらたは特に何も言わないし、何もしない。何もないから言わないのだろうけど、それがやっぱ気に入らない。
付き合っているんだろうか、ほんとに。
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紫陽花(プロフ) - 続編嬉しいです！更新楽しみにしてます! (10月30日 0時) (
レス) @page1 id: bfa473d205 (このIDを非表示/違反報告)
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