ヨ ページ1
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私の元カレは人生上手いことやるタイプの人間だった。
｢その話何回目？｣
｢うわああああ忘れられないいい｣
｢振ったのAじゃん｣
｢そうだけどさぁ｣
二人で学食券を手に持ち、行列に並んでいたときに元カレの話をすると友人は顔をしかめた。話ぐらい聞いてくれてもいいじゃんっっ。
｢中学生からの恋愛なんてそんなものだと思うけど｣
｢いや私もわかってたんだけどさ…｣
これは友人には言えないが、大学生まで続くと思っていた。なんなら彼の一人暮らしの家に遊びにいく妄想までしてた。続かないとわかっていても夢見てしまうものだ。わかるだろ学生諸君。そして甘酸っぱい学生生活を送っていたであろう社会人諸君。
｢ごちゃごちゃ言ってないでさ、他校なんだしもう諦めたら？｣
｢まぁ諦めてるけどさ…あ、日替わり定食Aお願いしまーす｣
｢私はBで！｣
お昼を食べながら元カレを話すのが日課となってしまった今、友人をご飯に誘うと何か言いたげな顔をされるのだ。もう慣れた。そしてごめん。
｢でもさ、前までこんなに未練がましくなかったじゃん｣
｢……なんか、爆発したというか｣
そう言いながら箸を置き、味噌汁を啜る。うわぁしみるぜおばちゃん！いつもありがとうな！
｢そんなに好きなら連絡とればいいのに｣
｢そんなのできるわけないじゃん…だって私が振ったんだよ？｣
｢傷つくのが怖いだけでしょ。今更なんだとか言われるのが怖いからでしょ｣
｢うっ…｣
言葉に詰まった私を見て、友人は黙々と食べていく。いつも通り正論を言われ、いつも通りまた諦めて。
そうして5限目には未練が元通りになっているのだから怖いものである。
｢どうして今の範囲が恋の歌なの、、意味わからん｣
｢それは知らないけど、まぁ頑張りなよ。どう転んでも私は味方だからね｣
｢うわああああああん一生の友人だよおおおお｣
｢うるさい｣
友人に暑苦しく抱きついて騒いでいる内に休み時間は終わり、ぼーっとしていたらいつの間にか放課後になっていた。
｢あーやっとスマホ触れるよ｣
｢校内禁止だしねぇ｣
門をくぐった瞬間にスマホを鞄から出して電源をつける生徒たちを見ながら、自分も電源をつける。4Gにした途端に一気に来る通知。4G使った罪悪感に襲われる。ひい。
｢うわなんか中学の時のやつから連絡きてるわ｣
｢お？元カレ？｣
｢いや…元カレの友達｣
そうしてトーク画面を開いた。
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孤廻猫(プロフ) - 素晴らしいビジュ？ その通りです。うちもsypくん推しっスわｧｰ(*^◯^*) (2021年6月5日 19時) (
レス) id: fb1b27985e (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - かのさん» コメントありがとうございます。癒しを提供できたようで何よりです。男は押すべし。 (2021年5月28日 22時) (レス) id: 12f7993420 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - ゆかりんごさん» コメントありがとうございます。元カレに未練がましい私が書いた作品でしたが好んでいただけてとても嬉しいです。彼氏さんとお幸せに。 (2021年5月28日 22時) (レス) id: 12f7993420 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - あぁ、最高すぎます…強引なshpくんいけめそ……作者様最高です、天才ですね……癒しをありがとうございます… (2021年5月27日 19時) (レス) id: 322bf46b5a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりんご - 現彼に似すぎた最推しは最高すぎた。好きです(唐突の告白) (2021年5月27日 17時) (レス) id: 925143f170 (このIDを非表示/違反報告)
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