合コン0敗男子 【urt】

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　｢…おはよ｣

　｢死んでるぞ顔…まぁ、そんな顔も好｣
　｢黙れここ会社だ｣


次の言葉がすぐに連想されたから高速で止めた。そんな顔も酢。私の顔は酢。もうそれでいい。嫌がらせかの如くぽんぽんぽんぽん甘い言葉を吐こうとしてくるのが相変わらずウザい。前と違ったウザさがある。うらたウザさ120%か？

あー、と言いながらうらたはくるりと椅子をこちらに回して私の方を向いてくる。目は死んでる。


　｢朝礼でラジオ体操踊るとかなんとか｣

　｢また部長他社の影響受けた？｣

　｢他社は第一だから俺ら第二になった｣

　｢第四一人で踊っとけはげ｣


そんなところで被りを気にするうちの会社は多分頭おかしい。幼稚園児みたいな思考してんじゃねぇぞ！！！！こちらとら残業するかしないかの勝負なんだぞ！！！！！ものの数分で結果は変わる。努力すれば報われる。結果にコミットするんじゃ。


　｢噂のはげ登場だぞ｣

　｢なんかノリノリなんだけどなにあれ｣

　｢プロジェクター持ってんな｣

　｢うわ第二の映像じゃん｣

　｢…えー、本日からラジオ体操第二をするということでこちらを見て今日から覚えてほしい｣


周りの怠そうな反応にピクリと反応したハゲ(代名詞)はこほんと嘘臭い咳払いをして皆を黙らせる。嫌な予感がしてちらりとうらたを盗み見るとばちりと目が合った。おい見てんじゃねぇよ。えー、としか発さない上司に視線を戻すとまたまたばちりと目が合った。おいお前見てんじゃねぇぞ！！！！！！！
今ならメデューサになりたい。石にしてやる。


　｢期間は二日。二日で覚えてくるように｣


おいはげお前今日からハエな。

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