合コン0敗男子 【urt】

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　｢…………あ｣


自室の天井。少し重い年季のはいった布団。服を確認するとそのままだし、汗ばんでいて少し気持ちが悪い。スマホを確認すると、今は朝の五時前。うらたが設定したアラームが鳴り響く前に起きるのはなんだかんだ初めてだった。


　｢……ふぁ｣


大きな欠伸をして急いで風呂場に駆け込む。そういえば資料に目を通しておかなきゃいけなかった。昨日できたのに。それに頭がガンガンと痛む。昨日我慢できたのに。


　｢…うらため｣


いつもはお酒を止めろ止めろと制止してくるくせに、昨日のはおかしかった。思い出したくはないけれど、ふつふつと浮かび上がってくる昨晩のことは私の顔を火照らして、私を焦らせた。


　｢っ…つめた！！！！｣


焦って冷水にしてしまったのが間違いだった。この冷水はうらたが被るべきなのに。水でも被って反省しなさい！いやセーラーマーキ◯リーになったつもりじゃないんですよ、その台詞だけど。はい、違うんです。亜美ちゃんが可愛いから私もやれば可愛くて様になるんじゃないかなとか、そういうんじゃないんです。

誰に言い訳をしてるかなんて私が聞きたいぐらいだ。頭が混乱しているせいでよくわからないことをしている。まぁ誰だって脳内で一人で会話するよね、え、しない？なんで。


　｢………あ、うらただ｣


いつもよりやけに早くかかってきた電話に出ると、いつもと違って寝起きのほわほわ浮いているような声が聞こえてきた。

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