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ただいま全力ダッシュしていますどうも私です。駆け込み乗車で電車内に滑り込んでくる人並みに走ってます。うおおおおおそれはやっちゃいけないけど今私はそれをしようとしている。
改札を通り階段を駆け降り、先程ついたであろう電車の扉が閉まる様子を見る。あ、おわた。
｢…………おい｣
あぁ、折角逃げてきたのに。わざと残業してわざとうらたが帰るように仕向けたのにそれは不発。こいつは粘着質な男だったから待っていた。だからこそ、意を決してここまで走ったというのに。
｢降参です…｣
振り向いて、うらたに苦笑いを送ると、少し満足そうな顔をして私の手首を掴んできた。
▼▽▼
何故かうらたの家にいるが、理由を聞くことも反論することも出来ない。する気すらもわかない。グラスに注がれた水を受け取りながら、うらたが私の隣に座るのにどきりと胸を鳴らした。
｢んで、俺に言うことないの？｣
｢………ある、けど｣
自分から告白なんかしたこともないのに問い詰められるのは些か嫌な気分になる。嫌というか、なんというか。居心地が悪くて居てもたってもいられないような、そんな感じ。ここで何を言おうが何をしようが、今回は本当に逃げられない。
｢言ってみて？｣
｢…………え、と｣
見つめられて顔が火照ったけれど、この感じはうらたにバレていないのだろうか。私ってそんなわかりにくいのか。そんなことを考えていると、不意にうらたが私の手を握って、もう片方の手を私の頬に添えた。少女漫画でしか見たことがない光景に思わず目を逸らす。
｢目ぇ逸らすなよ｣
｢…うらたが悪いんじゃん｣
｢あーこのまま言わねぇならキスするぞ｣
｢は？！｣
逃げ出そうと腕を動かしても、うらたに抱き締められて抵抗できなくなる。近づいてくるうらたの顔に気持ちの整理すらつかない。
｢言わねぇの？｣
あと数mmで唇がくっつきそうな距離で、うらたは問う。口を動かせば触れてしまいそうな距離がもどかしくて恥ずかしい。喉から絞り出した声は近くにいても聞き取れるか否かというほどに小さかった。
｢………す、き｣
｢俺も｣
そう言って、うらたは優しく優しく、少し長く唇を重ねてくれた。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2022年8月9日 11時) (
レス) @page42 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
こっぴー。(プロフ) - こんにちは！snrさんのヴァンパイアの方から飛んで来た者です！前作から一気読みさせていただきました…！めっちゃ好みです！更新頑張ってください！ (2021年8月11日 11時) (レス) id: f811ca7a7d (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 数話更新嬉しいです…！！！！このあとなんかおこるかな、どうかな、のワクワクでいっぱいです。これからも無理せず執筆してくださると嬉しいです楽しみにしてます〜 (2021年3月20日 13時) (レス) id: e761ef9cbb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年10月12日 2時) (レス) id: 3dc25a2152 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年7月4日 22時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
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