合コン0敗男子 【urt】

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　｢お前とセンラが二人で飲みに行ってるのみて付き合ってるのか気になって｣

　｢えらい早とちりな｣

　｢それで受付嬢さんに頼んで彼氏さんに許可とって一日フリをしたんだよ｣

　｢………何してんの｣

　｢お前のことになるとあほになるんだよ｣

にしてもあほすぎやしませんかねうらたの兄貴。いっつも頼られて計画的にコツコツ努力するうらたは一体どこへいったんだ。


　｢気付いてくれるようわざとらしい態度とったのに気付かないんだしな…｣

　｢流石に私でも気づいてたわ！！！でもうらたは……もっと、うまくやるだろうって思ってたし…自意｣
　｢自意識過剰でよかったのに｣


そう言って私の顔を近づけてくるうらた。机を挟んでいたとはいえ、急な事にびっくりしてグラスを落としかける。すっと伸びてきた手がグラスごと私の手を包んだ。


　｢…え、な、なに｣

　｢前にもAはグラス落としかけたよな｣

　｢そう、だけど…｣

　｢……俺のこと、どう思ってる｣


そう言って、すっと人差し指で私の甲を撫でるうらたと私の間に、店員がどんっとグラスを置いた。不完全な営業スマイルからは、イチャイチャすんな殺すぞなんて殺意が伝わってくる。すぐにうらたは手を離してぺこりと軽く礼をしてお礼を言う。こういうとこは本当に出来るやつだと思う。


　｢…ごゆっくりどうぞ｣


その顔で言われてもごゆっくりできません。首から下なくして饅頭になってゆっくりしていってねとか言ってくれ、あなた凄く怖い。しかも殺意の矛先うらたじゃなくて完全に私じゃん。ストップ！！！！私被害者！！！！

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