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｢………｣
私はテレビにのそのそと近付き、HDMIを引っこ抜いた。当たり前のように消える画面と消える音。それと同時に盛り上がっていた男たちの声も消えた。
｢…坂田、うらたは今なにしてんの｣
｢し、寝室で…寝て、ます｣
｢あんたたちは今なにしてんの｣
｢ゲーム、してました｣
｢ほっほっほっほっ…
家かえってやれえええい！！！！！！！！！！｣
そう言ってリビングから廊下に彼らの荷物を投げ捨てる。ま、まぁこの音でうらたが起きたら……まぁ、どうにかするさ。はは。
全然怖くなさそうにうわあーと言いながらリビングを飛び出していく三人に笑い転げながらゲーム機を片付ける。
｢あ、そういやAちゃん。うらたさんの冷えピタ冷蔵庫の一番下に冷やしてるし。あと冷凍庫に余分にアイス買ってあるから食べたかったらどーぞ｣
そう言い残してすたすたと玄関から出た志麻さんをアイスで緩んだ顔で見送り、鍵をかける。…さて、ここからが本題だ。
皆さんにクイズです！うらたは起きているでしょうか。起きていないでしょうか。
ﾁｯﾁｯﾁｯﾁｯﾁｯﾁｯﾁｯ
正解はー？
なるべく光が入り込まないように寝室の扉を少し開ける。やはり暗くて様子が窺えない。いっそ部屋に入ろうと思い、ゆっくりと部屋に入る。
｢……ねて、ますか、ね？｣
問いを投げ掛けても反応無し。ほっと息をついて静かに扉を閉める。すぐに帰ろうかと思っていたけれど、あの三人との茶番のせいでもう23時半である。
帰ろうかと思っていたけれど、なんだか帰りたくなくなってきた。なんならこのうらた家を漁りたい。いや別に勝手にゲーム機とか触りませんよあはは。
｢…いやまず片付けるか｣
三人の残したグラスを眺めながら、無駄にでかいソファーに座った。あぁ、立ちたくない。これ魔法のソファーですか。脱力して天井を見上げていると、いきなり視界にうらたが映る。
｢ひぎゃっ｣
｢…いや、帰れよ｣
｢て、てへ……？｣
不服そうに顔をしかめるうらたから逃げるようにしてコップを三個一気にシンクへ持っていった。こわいこわい。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2022年8月9日 11時) (
レス) @page42 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
こっぴー。(プロフ) - こんにちは！snrさんのヴァンパイアの方から飛んで来た者です！前作から一気読みさせていただきました…！めっちゃ好みです！更新頑張ってください！ (2021年8月11日 11時) (レス) id: f811ca7a7d (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 数話更新嬉しいです…！！！！このあとなんかおこるかな、どうかな、のワクワクでいっぱいです。これからも無理せず執筆してくださると嬉しいです楽しみにしてます〜 (2021年3月20日 13時) (レス) id: e761ef9cbb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年10月12日 2時) (レス) id: 3dc25a2152 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年7月4日 22時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
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