合コン0敗男子 【urt】

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　｢…あのー、お聞きしたいことが何点かあるのでございますけれども｣

　｢小学校から敬語の勉強してこい｣

　｢いやそういうことじゃなくてね！！！！｣


仕事のお手伝いを頼んだときに飲みで奢る。そんな宣言しなけりゃよかった。その後告白されるなんて思ってもいなかったし、分かっていたなら絶対私は誘わなかった。脱する方法を考えながら仕事をしていて、仕事のお手伝いはしなくていいよと言葉にするのも束の間、うらたは口出し無用と言うように私からどんどんファイルを奪っていった。

手伝ってもらったことは事実。ここで奢らないのはアレだと思ったけれど、気持ちの整理をつけたかったものだから後日と言おうとすると腕を掴まれここまで連行された。しかもうらたが奢るとか言い出してもう勘弁してくれ状態だ。やめてほしい。本当にこれ以上追い詰めないでほしい。


｢ま、まず…受付嬢さんの件なんだけど｣


無理にでも合わせなかった視線をうらたにむけると、彼は店員さんに私がいつも頼んでるものを次々に注文していった。こういうのをいちいち覚えているのも、好きだからなのだろうか。なんて思ってしまうと自意識過剰みたいで、そんな自分が嫌で頭をぶんぶんと横に振る。付き合わせ過ぎたせいで覚えた、不可抗力で覚えたと心で何度も何度も念じていると、うらたからおしぼりを渡された。

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