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episode.93 ページ23

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やらかした。
いややらかしたとかそんな軽いものじゃない。なんか、死んでもいいレベルの禁忌を犯した気がする。


 「……おはようさん」

 「お、おはようゴザイマス」


明らかに私服着てない。だめだ、記憶もない。大事なことを忘れている気がするけど、憶えてない。なんで私、センラさんと寝たんだっけ。


 「き、昨日何があったんですか?!」

 「あっつい夜、忘れてもうたん?悲しいわぁ」

 「〜〜っ、センラさんだけはまだ常識人だと思ってたのに!!」

 「キャンキャンうるさいなぁ、はよおきや」


そう言って差し出された服に渋々と腕を通す。シワひとつないのだからこの事もなかったことにしてほしい。切実に。


 「そうや、昨日のこと、覚えとらんよな?」

 「覚えてないって言いましたよね、刺しましょうか?」

 「抱いてへんし安心しいさ。俺殺す暇あったら、早く三人の誤解といてきて」

 「…っえ」


嫌な予感がした途端に、扉が粉々になって、奥から三人が出てきた。うらたさんを筆頭にしてセンラさんに殺意を向けている。怖い怖い。


 「ええやん、ちょっとぐらい」

 「俺のA…穢された…」

 「いや俺のだから」


ぎゅっと抱き着いてきてセンラさんへの不満を溢す坂田の頭をぺしんと叩くうらたさん。そして研ぎまくったナイフを投げた後、銃を構える志麻。絶対それライフルですよね。


 「絶対殺す」

 「ちょっっ、A、はよ誤解といてな!!!!」


そう言って移動魔法を使い、一瞬で消えたセンラさん。事情を説明しようとすると、坂田は志麻にナビゲーターのような機械を渡した。


 「センラの位置表記してるし始末しといて」

 「ラジャー!」


連携プレイが恐ろしい。こんな怖いラジャー!聞いたことない。センラさん、ごめんなさい。南無阿弥陀仏だけ唱えときますね。


 「あ、志麻行っちゃいましたけど、センラさん私のこと抱いてませんからね」

 「……っちょ、まーしぃ待ってやぁぁぁあ!!!」


そう言って追いかけていく坂田の背中を見送った。それでも後ろにいる悪魔は私の周りを浮遊している。慣れないからやめて。


 「…そうだ、あの女どこ行った?」

 「あの、女…?」

 「もう一人女いただろ、連れてきた」

もう一人の女の人…?

 「……そんな人、いましたっけ?」


何故か、聞き覚えがあった。

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巫鳥(プロフ) - この作品大好きです!これからも楽しみにしてます! (2019年12月29日 15時) (レス) id: 92f83285a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shiyu | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年12月24日 14時

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