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クローバーのJ ページ11

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俺には友達が居なかった。


居ると思えたら居たが、どうしても友達と呼べる奴が居なかった。下らない事も相談事も、冗談が通じたら皆は友達と人を呼ぶ。でも、それは俺には出来なかった。



"親友"なんて特別枠を作るなんて他の友人に申し訳なくなる。なら、最初から友達と呼べる人を厳選しよう、なんて思った。



でも、どれだけたっても満たされなかった。「友達が沢山一杯居そう」なんて何度も言われてその都度否定を繰り返してきた。



でも、三人は違った。
友達は数人居たけれど、この三人は否定した"親友"にしたかった。親友枠を作ることを否定してきた癖に作ってしまった。



だからこそ、盗られたくなかった。


だから、ちょっとした事で嫉妬してしまった。



 「…って訳や」

 「そうですか…申し訳ございません、私の不備です」



目の前で深々と頭を下げる彼女を見て焦る。謝ってほしいとかじゃないのに、何故かその言葉が俺に沁みた。少し痛かった。



 「…謝らんといてよ」

 「でも満足そうにしてるのですから、謝るというのは間違いではなかったはずですが」

 「あーもう心詠まんといてー!!!」



反射で彼女の目を手で隠すと微妙な空気が流れ始めた。気まずくした、まずい。



 「…そんなに焦るのでしたら最初から止めておけば宜しかったと」

 「あーもう何回言えば分かるん!?」

 「何回というより二回ですよ」


これ以上何かを言っても無駄や。彼女はどうやら心を詠むのが好きらしい。本当に酷いやつだ。でも。


 「…私心詠んでませんよ?」

 「え……な、なんで俺の考えてる事分かるん!!」



切羽詰まった声で問い掛けると、ぽかんときた表情から一気に笑顔に変わった。それも笑いに堪えようと必死に口許を隠しているもので。


 「だって…坂田さん表情にずっと出てるんですもん」



ずっと笑いながら俺に色々ポーカーフェイスのアドバイスをくれる彼女の話なんて聞かずに、俺はずっと笑顔に釘付けだった。

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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年12月30日 12時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» 能力持ち等はあり得ないのですが、やっぱり何かを入れようと思ったらいつの間にかそうなってました笑 (2019年5月7日 22時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - すみません間違いましたm(_ _)m発想です (2019年5月6日 21時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 面白いルール知らんけど発送がすごい能力持ってるのすごい (2019年5月6日 11時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
shiyu(プロフ) - しらすさん» 私ゲームでやってたぐらいなの。面白いって言われて嬉しいからがんばる() (2019年5月5日 1時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shiyu | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月1日 21時

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