８禁 ページ8
貴方side
渉｢A！！｣
貴｢…っえ、渉…？｣
幻かな？
助けてなんて届くのかわからなかった。手紙に、隠した縦のメッセージ。
気づくなんて、思ってもなかった。
貴｢…ありがとう｣
渉｢帰ろ｣
貴｢えっ、 …私の家、ここだよ？｣
苦笑いなんて渉にバレバレだろうな。でも、私の家はここ。
ここじゃないと、彼が…
渉｢早くいくぞ。アイツが来る｣ｸﾞｲｯ
貴｢え、っちょ…｣
私の腕を引っ張って駆け出す渉。その速さについていくのが精一杯だ。
貴｢…私、また殴られるよ。それが怖い。｣
渉｢なに言ってんだよ、もう会わせねぇよ。あんなやつに、盗られるなんてもう馬鹿みたいなこと繰り返さねぇ｣
貴｢わ、たる…｣
でも、私は彼の優しさを知ってる。だから、バイバイなのが惜しい。あんなに殴られても愛してしまうのは、彼に負けてしまったからなんだ。
貴｢こんな汚れた私でも、愛してくれるの…？｣
渉｢まだ、心残りなんだろ。アイツのこと｣
貴｢っ…わかってるんだ｣
渉｢でも、俺は愛す自信がある｣
貴｢…何それ笑｣
渉｢俺、Aのことさらっちゃうけど、いいよね｣
振り向いて言う渉。
茶髪で、子供っぽい雰囲気が溢れてる。…昔の渉だ。
ライトグリーンの瞳が街灯に照らされておどけて笑うその姿に、少し心が揺れた気がした。
貴｢身も心も、さらって｣
そう言って私に渉はﾌｯと笑った。
渉｢仰せのままに｣
渉、ごめんね。嘘ついて騙してて。
渉、ありがとう。お陰で抜け出せた、自ら抜け出そうとしなかった迷路から。
渉、今なら真っ直ぐ愛せるよ。
いつも、ありがとう。
愛してます。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミイミ - ハゲつるマン@19830617さん» うほー1年後でも100年後でも待ちます！嬉ぃ〜 (2018年9月29日 20時) (
レス) id: e9ee101e23 (このIDを非表示/違反報告)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - ミイミさん» はい！ 結構色々掛け持ちしてるので後になりそうなのですが、ご了承ください。変更はいつでもどうぞ！ (2018年9月29日 6時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミ - ハゲつるマン@19830617さん» はい！是非よろしくお願いします！私のわがまま聞いてくれて有難うございます。すーごくうれしいどぅえす (2018年9月28日 22時) (レス) id: 7ba4a6cb7e (このIDを非表示/違反報告)
ハゲつるマン@19830617(プロフ) - ミイミさん» うらまふとは、うらさんとまふくんの間に揺れるっていうのですかね？ (2018年9月27日 21時) (レス) id: ca77629a28 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミ - ハゲつるマン@19830617さん» そーなのですか？私はよきしでした！もし、よろしければうらまふでの小説読んでみたいです！よろしくお願いします！ (2018年9月27日 20時) (レス) id: e9ee101e23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハゲつるマン@19830617
| 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年8月9日 21時
