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�回想�
雅紀Side
“クローン”
オレたちはこの世界に生まれたときから、その言葉に縛られていた。
一緒に生まれたはずのもう１人の自分。そいつには母親が居て、父親が居る。
同じ顔で、同じ身体なのにオレらにはその“家族”という存在がない。
それを疑問に思う時間も、その“家族”の温かさを知る時間もオレらには与えられず、
物心ついたときには施設のようなところにいた。
そこには自分と同じような事情の子たちがたくさんいて、そこで出会ったのが今自分の腕の中で震えている
和だった。
いわゆる幼稚園時代、その施設が、僕たちの幼稚園であり、僕たちの帰る場所だった。
だけど小学校に上がる前に僕たちはそれぞれどこかの家庭に預けられる。
それはもちろん、“家族”としてではなく、例えれば長いホームステイのようなもの。
普通なら１人のところを和と２人にしてもらって、今のおばあちゃんにお世話になってる。
「雅紀くん、和くん。先生との約束、覚えてる？」
施設を出るときに言われたこと。
「クローンってことは誰にも言わない！」
「そう、正解！えらい！」
そう言ってオレたちの頭を撫でた施設の先生。
「いい？これから先、どんなに辛いことがあっても絶対に２人で頑張って、頑張って、生きなさい。２人ならきっと、大丈夫よ！」
ニコッと笑う先生の顔が今も忘れられない。
だからこそ、オレは和を守らなきゃいけないんだ・・・
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かずりん♪(プロフ) - ∞みきのみや∞さん» わぁ！！新作、読んでくださったんですね(>｡<)！ めっちゃ嬉しいです！！ ありがとうございます、頑張ります！ これからも、よろしくお願いします(*^^*) (2014年8月17日 0時) (
レス) id: 3f607f98f7 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきのみや∞ - かずりん♪さん、新作書き始めたんですね！すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2014年8月15日 9時) (レス) id: b4e1dc3380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かずりん♪ | 作成日時：2014年7月23日 21時
