【9】隠事 〜翔 SIDE〜 ページ9
ドアを開けようとしたら、シスに制された。
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しばらくの間、ドアの中心を凝視していたシスの表情が、緩んだ。
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紅:「大丈夫なようです…どうぞ。」
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そう言うと、シスはドアを開けた………
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雅:「翔ちゃん。おはよ〜♪」
潤:「遅かったね。」
智:「いつも翔くんが、一番早く来てるのに。」
和:「翔さん。その人…誰？」
･
ニノの言葉で…
メンバー全員の視線が、シスに注がれた。
･
翔:「あ、あの…この人、俺のマネージャー。」
智･雅･和･潤:「えっ…？」
紅:「眞嶋紅と申します。よろしくお願い致します。」
雅:「“俺の”ってことは…」
和:「“翔さん専任”って事でしょ？」
潤:「どういうこと？」
紅:「しばらくの間…翔さんのスケジュールが、より過密になります。そのため、専任のマネージャーとして、翔さんのバックアップを…と、社長から仰せつかりました。」
翔:「俺も…朝、事務所に呼び出されていきなり言われたんで、驚いちゃってさ。(苦笑)」
智:「でも…よかったんじゃない？」
翔:「えっ？」
智:「だって、俺らの誰より忙しくなるのは本当じゃん？ 翔くんに何かあったら、大変だからさ。そばに誰かいてくれる方が、俺らも安心だよ。」
潤:「そうだよね。」
和:「限界越えても、突っ走りかねない人だからね。翔さんは…(笑)」
雅:「そ〜だね♪」
･
メンバーの笑顔が、嬉しくもあり…
メンバーに隠し事をしている後ろめたさに、心苦しくもあり…
と、複雑な心境のまま…
レギュラー番組の収録が始まった………
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作者名：愁(ｼｭｳ)
| 作成日時：2010年11月24日 21時
