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【1】始動 〜Prologue〜 ページ1
米国………
薄暗い部屋に、ノックの音が響き、ドアが開く。
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眞嶋紅(まじま こう)は…
足音一つたてず、部屋へ入った。
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紅:「ボス。お呼びですか？」
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ボスと呼ばれた男･エドワードは、皮張りのデスクチェアーに座っているが、紅の方からその顔は見えない。
彼と対面する時は、いつもこの状態だから…紅は未だ、ボスの顔を見たことはない。
それどころか、呼び名が“ボス”であること以外、何も知らないのだ…
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ｴﾄﾞﾜｰﾄﾞ:「早速だが…依頼だ。」
紅:「はい。」
ｴﾄﾞﾜｰﾄﾞ:「日本へ、飛んでくれ。」
紅:「クライアントは？」
ｴﾄﾞﾜｰﾄﾞ:「私の古くからの友人でね。芸能事務所を経営している。日本では、相当有名な事務所だ。詳しくは、ここに書いてある。」
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紅はエドワードから、黒い皮張りのファイルを受け取る。
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紅:「拝見します。」
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紅はファイルを開くと、かなりのスピードで読破した。
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ｴﾄﾞﾜｰﾄﾞ:「出発は、今夜…これがチケットだ。」
紅:「分かりました。」
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紅はチケットを受け取ると、エドワードに一礼し、部屋を出て行った………
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作者名：愁(ｼｭｳ)
| 作成日時：2010年11月24日 21時
