【12】 ページ13
やがて………
看護師:「あ、いた…花音(かのん)ちゃん！ 翔太(しょうた)くん！」
女性看護師が、二宮達の方へ近づいて来た。
看護師:「ママ、検査終わったよ♪」
花音:「ほんと？」
看護師:「うん♪」
翔太:「ママ♪」
看護師:「行こっか？」
花音･翔太:「うんっ！」
子供達の手を握った看護師は、女性を見た。
看護師:「飛島さん。いつも、ありがとう。」
結希:「いえ。」
花音:「ゆきちゃん。バイバイ！」
翔太:「バイバイ！」
結希:「ぱいばい♪」
花音:「ニノ、バイバイ！」
翔太:「バイバイ！」
和:「ばいばい♪」
看護師と子供達を、見送った後には…
当然ながら…
二宮と飛島結希が、残されていた。
結希:「あの…」
和:「はい？」
結希:「さっきは、失礼しました。」
結希は、深々と一礼した。
和:「えっ…？」
結希:「あの娘(こ)…芦屋花音(あしや かのん)ちゃんは、嵐の大ファンなので………」
和:「へぇ…」
結希:「あっ…すみません。名乗りもしないで………私、飛島結希といいます。」
和:「ども。二宮和也です。」
結希:「ﾌﾌｯ♪(笑) 知ってます。(笑)」
“この子………何となく、リーダーに似てる。(笑)”
和:「そう…だよね？(笑)」
二宮と結希は…顔を見合わせながら、笑った。
その時…
二宮のジャケットのポケットで、携帯が震えた。
和:「あ…ごめん。」
結希:「いえ…」
二宮は、携帯を取り出した。
和:「もしもし？ えっ？ あぁ…今、終わったから。今から、そっち向かうんで。えっ？ はぁ………はいはい。じゃあ、後でね？ はいよ♪」
二宮は、再び…携帯をポケットに入れると、結希を見た。
和:「じゃあ。」
結希:「はい…気をつけて。」
和:「ありがとう。」
二宮は、結希に微笑(わら)いかけた後…
車へと、向かった………
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作者名：愁(ｼｭｳ)
作成日時：2011年1月26日 0時
