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和:「何なんだよ、さっきから。」
二宮和也は、先程から注がれている視線の主･相葉雅紀へ、言葉を投げた。
雅:「もう…平気なの？ ニノ………」
相葉は…
複雑な表情で、二宮を見つめていた。
和:「何が…？」
二宮には…
相葉の、言葉の意味が…
痛い程、理解(わか)っていた。
理解っていながら…はぐらかす。
それが………
“嵐の二宮和也”だから。
雅:「ニノ。無理しなくて、いいんだよ？ 俺らにまで、“ニノ”でいようとしなくても、いいんだから。」
“分かってるよ…相葉さんの言いたいことは、分かってる。”
二宮は、真っ直ぐ過ぎる相葉の瞳の光に…視線を逸らした。
“眩し過ぎんだよ。相葉さん…あんたの瞳は。俺には、眩し過ぎんの…”
翔:「ニノ。」
二宮と相葉のやり取りを見守っていた、櫻井翔が…
新聞から、顔を上げて言った。
和:「何？」
翔:「ちゃんと、泣きな。」
“えっ…？”
翔:「悲しみは、飲み込んじゃ駄目だ。ちゃんと悲しまないと…次に、行けない。」
“次………”
和:「ありがと。翔さん…」
“次…なんて………考えらんねぇわ。まだ………”
二宮は、櫻井に微笑(わら)いかけた後…
手元のゲーム機へ、視線を落とした………
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作者名：愁(ｼｭｳ)
作成日時：2011年1月26日 0時
