Episode FINAL：その先へ･･･ ページ50
この日、櫻井翔の姿は国立競技場にあった。
だがこの日は、いつものように嵐のライブで来ているわけではない。
愛する彼女の晴れ姿を、見に来たのだ。
ステージ上に立つ彼女に、観客席からは大きな声でコールが送られていた。
手で口を押さえ、あふれる涙を抑えきれないまま
彼女は大勢の観客に向かって、深々と礼をした。
そして、なんとか声を振り絞り
彼女が伝えたいことを、そのままマイクを通して伝えた。
コンサートの余韻が残ったまま、翔は一人、国立競技場を後にすることにした。
その理由は、彼女を家で迎えるためだ。
夜もすっかり更けたころ、優子はようやく玄関のドアを開いた。
優子「ただいま〜」
翔「おう、おかえり！」
優子「あれ？翔くん、起きてたの？」
翔「おう、疲れたろ？風呂、先に入ったら？」
優子「うん･･･、そうするけど」
翔「ホイホイ、行った行った」
優子が風呂からあがると、不格好な料理の数々が
テーブルの上に置かれてあった。
優子「何これ！？翔くんが作ったの？」
翔「いや･･･、まあ」
優子「凄いじゃん！」
普段、慣れない作業で悪戦苦闘したため
味の絶対的な自信が、翔には無かった。
翔「ちょっと待って、まだ味見してねえ」
優子「え〜、お腹ペコペコなんですけど〜」
翔「いいから」
そう言って、彼は自分が作ったハンバーグを口に入れると
眉間にしわを寄せ、明らかに不機嫌な表情になった。
翔「何コレ･･･、超不味い･･･」
優子「ウッソ〜！」
そういうと、優子も箸を持ちハンバーグを口に入れた。
翔「あっ、ダメだって！」
優子「うん、美味しい！美味しいよ！」
翔「えっ？そんな筈･･･」
疑い続ける彼の頬に、優子はキスをすると
照れくさそうに笑った。
優子「ありがと。翔くん、大好き！」
翔「フフッ、ありがとう。俺も、優子のこと好きだよ」
優子「じゃあ、私はも〜っと翔くんのことが大好き！」
翔「じゃあ、俺はもっと優子のことが好き」
優子「もっとも〜っと！翔くんのこと、だ〜い好き！」
翔「もっともっとも〜っと！優子のことが好きだ！」
優子「ウフフ、なんかバカップルみたい」
翔「そうだな。でも･･･、なんか良い」
優子「うん」
彼はそっと彼女の手を握り、まっすぐ目を見つめた。
翔「これからもよろしく」
優子「こちらこそ、よろしくお願いします」
二人はそっと、互いの愛を確かめ合うように
唇を重ね合わせた。
Fin.
終わり
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アイス(プロフ) - 私も続編をかいてほしいです。欲を言うならば2人の間に子供がほしいです。 (2014年3月28日 22時) (
レス) id: 364dcbeb1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆほ - いきなりですみません… 前作から見てて凄く面白かったです(*´∀｀) また続編作ってください！！！ (2014年1月15日 8時) (レス) id: 50e5ea1789 (このIDを非表示/違反報告)
翔優子LOVE - 面白かったです！ありがとうございました(^_^)新作楽しみにしていますね！笑 (2014年1月4日 0時) (レス) id: e33cc3a354 (このIDを非表示/違反報告)
アイス(プロフ) - 卒業についてありがとうございます！とてもおもしろかったです (2014年1月3日 9時) (レス) id: 364dcbeb1d (このIDを非表示/違反報告)
こりす(プロフ) - とーっても面白かったです！また新作も楽しみにしてます！(笑) (2014年1月3日 2時) (レス) id: 730af40cc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神楽リュウ | 作成日時：2013年5月29日 21時
