Episode 29：もう誘拐なんてしない…？ ページ30
敦子「警察に連絡しましょう！」
敦子が携帯を取り出すと「ちょっと待って！」と言う声がした。
翔が走ってこちらに向かってくる。
翔「警察は呼ぶ必要ない…」
大野「なんで！？」
敦子「だって優子が誘拐されたんですよ！」
翔「まだ誘拐と決まったわけじゃない…」
大野「でも現に、彼女の持ち物が落ちてるじゃないか！」
翔「だから誘拐されてないって！」
２人は彼の言っている意味が理解できなかった。
大野「どういう事？」
翔「見て、あそこ」
と翔が指差した先には、日本人の老父がいた。
その隣には優子もいる。
敦子「優子！？」
優子「あっ、みんな〜！」
優子はのんきに手を振っている。
敦子と大野は全く状況が理解できなかった。
その後、老父は優子に小さく頭を下げ、どこかへと行ってしまった。
敦子「優子〜！どこ行ってたの？心配したんだよ！」
優子「ゴメンゴメン、あのおじいちゃんが困ってたみたいでさ」
どうやら、道に迷った老父の付き添いをしてあげていただけのようだった。
スカーフが落ちていたのは、単に風で飛ばされたからだそうだ。
大野「そうだったんだ…」
翔「ったく、勝手に一人で動くなよ」
優子「ゴメン…」
皆に心配かけたのを悪く思ったのか、落ち込む優子。
翔はそんな彼女の頭に優しく手を置き、頭を撫でた。
翔「お前は本当、優しいんだな」
優子「う、うん！」
どうやら元気が戻ったようだ。
敦子「大野さん」
大野「ん？」
敦子「私たち、おジャマみたいですよ…」
大野「じゃあ…、帰ろっか」
敦子「そうですね」
２人はいい雰囲気を今度こそ崩さぬように、そっとその場から離れた。
星がキレイに輝く夜空の下で、翔と優子は互いの体を優しく抱きよせていた。
Episode 30：こ、この流れで行くと…も、もしや…→←Episode 28：まさか…誘拐！？
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アイス(プロフ) - 私も続編をかいてほしいです。欲を言うならば2人の間に子供がほしいです。 (2014年3月28日 22時) (
レス) id: 364dcbeb1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆほ - いきなりですみません… 前作から見てて凄く面白かったです(*´∀｀) また続編作ってください！！！ (2014年1月15日 8時) (レス) id: 50e5ea1789 (このIDを非表示/違反報告)
翔優子LOVE - 面白かったです！ありがとうございました(^_^)新作楽しみにしていますね！笑 (2014年1月4日 0時) (レス) id: e33cc3a354 (このIDを非表示/違反報告)
アイス(プロフ) - 卒業についてありがとうございます！とてもおもしろかったです (2014年1月3日 9時) (レス) id: 364dcbeb1d (このIDを非表示/違反報告)
こりす(プロフ) - とーっても面白かったです！また新作も楽しみにしてます！(笑) (2014年1月3日 2時) (レス) id: 730af40cc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神楽リュウ | 作成日時：2013年5月29日 21時
