ARAKB53物語第3章 (ページ15)

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31日目「関西の勢い」ページ15

その楽屋の戸を開けると、何かが行われていた。

山本彩「ショートコント、“本番前”」

山田菜々「もう少しで本番やなぁ。アカン、めっちゃ緊張してきた」

彩「緊張してるん？」

菜々「緊張してる」

彩「じゃあ、いい方法教えてあげるわ」

菜々「何？」

彩「手出して」

菜々「うん」

彩「ここにな、“人”って文字を三回書くねん。

　んでな、それを口に入れて飲むと、緊張せえへんねんて！

　スゴない！？そんなんで緊張せえへんねんて！」

ますますテンションが上がり、山本は飛び跳ね出した。

菜々「ゴメン、それ知っとる･･･」

彩「えっ･･･」

彩＆菜々「どうも、ありがとうございました～」

NMB48「終わりかい！」

それを機に、二人のコントを見ていた他のメンバーは拍手を送った。

美優紀「もっかい見たい！」

小谷里歩「やってやって！」

彩「しゃ～ないな～」

そろそろ声をかけないと、二回目が始まりそうだったので

櫻井が声をかけた。

櫻井「あの～」

彩「ん？うわっ！嵐さん！」

櫻井「盛り上がってる所ゴメンね、ご挨拶に伺わせていただきました」

彩「いえ！こちらからお伺いしなくて、スミマセン！」

松本「いいのいいの、スッゴイ盛り上がってたね」

菜々「えっ、もしかして見てました？」

松本「ガッツリ(笑)」

彩「アカン、やっても～た～」

頭を抱え、彩は座り込んだ。

二宮「そんなにショックを受けなくても！」

すると、どこからか「からの？」と聞こえてきた。

その声を聞いた彼女は、どこかで見た事があるような動きをし出す。

彩「デレレン、デレレン･･･」

櫻井「ハハハハ！」

相葉「あれ？見た事あるよ、コレ」

彩「そんなの関係ねえ！って関係あるわ！」

無茶ぶりを要求してきたNMBメンバーにノリツッコミをした。

櫻井「ハハハハ！ハ～、マジウケる･･･」

松本「相葉君もやってよ」

相葉「いや、いいよ」

二宮「じゃあ、相葉さんお願いします！」

二宮はわざと皆に聞こえるように、大きな声を出した。

全員の視線が一斉に相葉に集まる。

相葉「お前！･･･マジか、じゃあ一発ギャグ！」

松本「やるんだ(笑)」

相葉「あの･･･、某CMの奴ね」

二宮「ああ、アレね」

櫻井「どれ？」

二宮「まあ、見たら分かる」

相葉「行きます、『ウルトラウルトラ･･･』」

その後に真冬のような寒さが

楽屋を襲ったのは言うまでも無い。

相葉「ちゃんと最後まで書けよ！」

つづく･･･。