ARAKB53物語第3章 (ページ14)

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31日目「挨拶回り」ページ14

その後、全員でコンサートに向けた準備を行っていたとき

フラッと大野が戻って来た。

大野「ただいま～」

櫻井「いや、アンタ突然過ぎんだろ！」

二宮「どこ行ってたの？」

大野「ん？ちょっと」

松本「ちょっとって、どこ？」

大野「別にいいじゃん」

松本「まあ、いいけど」

終始ニコニコとしている大野を不自然に思いながら

5人で共演者たちの元へ挨拶回りをすることに。

まずは第2リハーサル室と記された部屋のドアをノックする。

「は～い！」

櫻井「失礼しま～す、おお～、いっぱいいるねぇ！」

珠理奈「あっ、嵐さん！」

松井玲奈「皆！嵐さんがいらっしゃったよ！」

まずやって来たのは名古屋の栄市を拠点に活動するグループ、SKE48の楽屋だった。

松井玲奈の一声にその場にいた全員が慌てて立ち上がった。

SKE48「おはようございます！」

櫻井「おぉ！スゲえ(笑)」

相葉「ビックリしたぁ！」

珠理奈「今日はよろしくお願いします！」

SKE48「お願いします！」

二宮「いや、こちらこそですよ」

松本「じゃあ、みんな席について良し！」

SKE「はい！」

まるで学校の先生にでもなったかのように、松本はSKEに指示を出した。

その様子が可笑しかったのか、櫻井はずっと笑っていた。

玲奈「それにしても、いきなりでビックリしちゃいました」

松本「ゴメンゴメン」

珠理奈「ホントですよぉ、来るんだったら事前に言ってください！“お兄ちゃん”！」

彼女の一言に松本を除く嵐の4人は、驚きを隠せずにいた。

櫻井「お、“お兄ちゃん”！？」

二宮「Ｊ･･･、いくらなんでも高校生はダメですよ･･･」

松本「変な想像をすんな！」

玲奈「二人ともイニシャルが一緒だから、珠理奈が勝手にそう呼ばせて頂いてるんです」

珠理奈「ちなみに、もうお兄ちゃんの了承済みですよね～？」

松本「まあ、別に嫌じゃないし」

相葉「おぉ！」

二宮「おぉ！」

松本「何のだよ！」

新しいキャラクターを確立させた松本に、他の4人は散々茶化し続けた後

時間も無いので、SKEの元を後にした。

相葉「いや～。ちょっと、新しい松潤見ちゃったね」

松本「そんなに大袈裟にしなくても(笑)」

大野「一瞬、珠理奈ちゃんにそう言わせてるのかと思った」

松本「するか！そんな事」

櫻井「もうそれ犯罪だからね(笑)」

次に訪れた所では、既に中が騒がしかった。